柴咲コウ：役に影響されやすい？　会社設立の裏に大河ドラマの影響も　「SWITCHインタビュー 達人達」きょう放送

　女優の柴咲コウさんが出演するドキュメンタリー番組「SWITCHインタビュー 達人達（たち）」が、8月21日午後10時からNHK・Eテレで放送される。柴咲さんは、国内外から注目を浴びる経済思想家・斎藤幸平さんとお互いをインタビューし合い、語り合う。

　番組は、異なる分野で活躍する2人の達人が登場し、クロストークを繰り広げるという内容。前半と後半でゲストとインタビュアーを「スイッチ」しながら、成功への道筋や、独自の哲学を語り合う。

　斎藤さんはマルクス研究期待の星で、一般向けの新書も30万部を超すベストセラーとなっている。今回の対談はそんな斎藤さんからのリクエストで実現した。

　前半の対談は、柴咲さんが大好きな自然に囲まれた、東京都内の古民家でスタート。10代でスカウトされたのをきっかけに女優の道を歩んできた柴咲さんが、そのハマりやすい性格からいかに役に影響されたかを明かす。特に、主役を務めた2017年のNHK大河ドラマ「おんな城主直虎」は人生に深く関わったと言い、同時期に環境保全を目指して自身の会社を設立したと明かす。また、自然の中でできるだけ自給自足を取り入れている、北海道の生活についても語り、斎藤さんと意気投合する場面も。

　後半はドイツについて学べる、ゲーテ・インスティトゥート東京（東京都港区）の図書館を訪問。斎藤さんは14歳の時に起きたアメリカ同時多発テロ事件を契機に、政治や環境問題などに関心を持ったアメリカやドイツへ留学。そこでの研究生活や、マルクスと気候変動問題のつながりなどを語る。資本主義以外のスタイルを考えねば地球は滅びる、と提唱する斎藤さん。一方で日々悩み、そしてパンクでミーハーな一面も。そんな斎藤さんが柴咲さんにアドバイスを求める、異色のトークとなる。