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俳優の浅野忠信さんとミュージシャンのCharaさんの息子で俳優・ミュージシャンの佐藤緋美(ひみ)さんが9月1日、東京都内で行われた映画「ムーンライト・シャドウ」(エドモンド・ヨウ監督、9月10日公開)の完成報告会見イベントに出席。映画の内容にちなみ、自身の“奇跡的な出会い”を明かした。
“奇跡的な出会い”について、佐藤さんは「犬ですね。犬アレルギーなんですけど、犬すっごい好きで」と告白。「でっかい犬を飼いたいと思っていたら、ある日、予約されていたんですよ、うちの家族に。トイプードルとチワワのミックスなんですけど、すごいちっちゃくて、くるっくるで『可愛いー!』となって……一瞬で。もじゃもじゃなんで、モジョという名前にしました」と現在7歳という愛犬との出会いを振り返っていた。
映画は、吉本ばななさんの「キッチン」に収録されている短編小説「ムーンライト・シャドウ」を小松菜奈さんの主演で実写化。ある日河原で等(宮沢氷魚さん)と出会い、恋に落ちたさつき(小松さん)。2人は等の弟・柊(佐藤さん)とその恋人・ゆみこ(中原ナナさん)と、4人で過ごす時間が増えていくが、突然、等とゆみこが亡くなり、さつきと柊は悲しみに打ちひしがれる。そんなある日、2人は不思議な女性・麗(臼田あさ美さん)と出会い、少しずつ日常を取り戻していく……というストーリー。
佐藤さんは「柊役として出ることができて本当に幸せでした」と語り、「みんな笑顔で、やっている間はすごく楽しくて……やっと公開か、という感じで、すごく楽しみにしていました」と公開を控えた気持ちも明かした。
イベントには小松さん、宮沢さん、中原さん、吉本さんも出席。マレーシアからリモートでヨウ監督も登場した。今作が初の長編映画単独主演となる小松さんは「ばななさんがおっしゃっていたけど、24歳のときに『キッチン』を出したと。(自分も)役を演じたとき24歳だったので、すごく運命的というか……私にさつきを演じてもらいたいと思ってくださって、光栄というか、とってもうれしいです」と感慨深げに喜びを語った。
宮沢さんも「昨年12月に撮影して、いよいよお届けできるということでうれしく思っています」と現在の心境を吐露。「この作品では、生きる希望を見つけようと必死に生きる人々が描写されています。皆さんの背中を押すような温かい作品になったらいいなという思いでこの作品を作りましたので、少しでも希望をもっていただけたら、とてもうれしいです」と思いを語っていた。