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大型ファッションイベント「第33回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2021 AUTUMN/WINTER」に出演し取材に応じた池田エライザさん
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大型ファッションイベント「第33回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2021 AUTUMN/WINTER」に出演し取材に応じた池田エライザさん

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池田エライザ:歌手デビューは必然だった 音楽活動はコンセプト決めず「とにかく自由に」

 「ELAIZA」名義で9月6日にデビュー曲「Close to you」を先行配信し、本格的に音楽活動を開始した女優の池田エライザさんが、4日にオンラインで開催された大型ファッションイベント「第33回 マイナビ 東京ガールズコレクション(TGC) 2021 AUTUMN/WINTER」に出演し、イベントの合間に取材に応じた。モデル、女優、映画監督に加え、歌手という肩書が加わり、「『マルチにやっている』と言われると、不思議」「周りが喜んでくれるなら、うれしい」と心境を語る池田さんに音楽活動や、4回目の無観客となったTGCについて聞いた。

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 歌手としてのイメージやコンセプトは決めていないという池田さん。「(決めるのは)無粋な気がして。決め込んで曲をお届けしても、受け取る側はそれぞれの解釈をすると思うから。『これが今のエンタメ』というのではなく、好きなことをして、共鳴する人たちがいればいいんじゃないかな。今は、とにかく自由に。そのとき感じたことを素直に出す方が自分らしいなと思っています」と語る。

 デビュー曲を含むアルバムのタイトル「失楽園」(リリース日未定)は、英国の詩人ジョン・ミルトンの同名の叙事詩からインスピレーションを受けたことが、命名のきっかけの一つ。

 「恋愛や友情のことは、あまり時間を割いてきていなかったので、得意ではないんです。でも、ちょっと憂鬱な気持ちにはすごく共感できる。そういう人間の憂いや、刹那(せつな)的なことを描こうとしたときに、『失楽園』がタイトルにいいなと思いました」

 歌手デビューは「『ニワトリが先か卵が先か』みたいな話」と池田さん。自身にとっては自然であり、必然だったようだ。

 音楽一家で育ち、幼少のころからレコーディングスタジオやライブが身近にあったものの、「自分が表に出るとは一切思っていなかった」という。その後、13歳の時にローティーン向けファッション誌「ニコラ」(新潮社)の専属モデルに就任し、環境が一変した。

 「『ニコラ』という転機があって、熱意や恩返しという気持ちで十何年間やってきて……。もともと『こうなりたい、こういうことを成したい』という野望があるタイプではないんです。音楽は、すてきなチームに出会ったときが、やるときだなと思っていました。ここ数年で、すてきな仲間と出会い、十何時間もブースにこもって曲を作って、完成したのでお届けするという感じです」

 モデル、女優、映画監督、歌手……と幅広いフィールドで活躍することも「『マルチにやっている』と言われると、不思議な感覚です。ただ地道にコツコツやるのが好きで……それだけです。あれもこれもやりたいと手を伸ばしている感覚はなくて、表現という大きなくくりで見ているだけ」と胸中を明かす。

 今はエンターテインメントの環境作りにも関心がある。「みんなが搾取されない環境作りはしていきたい。守れる人たちは守っていきたいなと思っています」とほほ笑み、続けて「自分がすごい人になりたいとは、一切思っていないです。周りが喜んでくれるなら、うれしいなと思います」と周囲への思いが活動のモチベーションとなっている。

 コロナ禍でTGCは、昨年2月から4回連続で無観客のオンライン開催となった。今回はモデルとアバターが並んでファッションショーに出演したほか、TGCをバーチャル体験できるアプリを開発するなど最新技術を導入した。

 池田さんはファッションブランド「MOUSSY(マウジー)」と、ユナイテッドアローズの新ブランド「CITEN(シテン)」のステージに出演。存在感抜群のアニマル柄コートを主役にした装いやブラックコーデでランウエーを歩いたほか、視聴者に投げキスも贈った。「こういう状況でも、(TGCは)立体的な演出にこだわっていたり、最大限の技術で取り組んでいたり、プラスに考えて、今だからこそできることをたくさんやっている。すごくカッコいいなと思います」と笑顔を見せた。

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