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Koki,(コウキ)さんがこのほど、女優デビュー作となる主演映画「牛首村(うしくびむら)」(清水崇監督)のクランクアップを迎え、9月20日、インタビューとメーキング映像が公開された。Koki,さんは今回、女優デビューにして一人二役に挑戦。メーキング映像には、クランクアップの際に清水監督から花束を渡されたKoki,さんが、涙を見せる場面も収められている。オファーを受けた際の不安と喜び、家族に相談して力を得たこと、一人二役を演じる難しさ、モデルと女優との違いを語った。
◇父の作品を見て女優に憧れ 「Enjoy and do your best!」と父のメッセージも
今作が女優デビューとなるKoki,さん。「幼い頃からお父さん(木村拓哉さん)の映画やドラマを見ていたので、憧れはすごく持っていました」という。「最初にすごく驚いたのが、主演のオファーをいただけたことですね。自分に主演が務まるのかとか、すごく不安になったんです。でも、とてもうれしかったです」とオファーを受けた際を振り返る。
出演が決まると「まず家族に相談しました」といい、「お父さんとお母さんにいろんなアドバイスを聞いて。毎日のようにお父さんに、撮影の時のエピソードや、お父さんが心がけていることとか、印象に残っている言葉とかを聞いていました」と明かす。
「台本の裏側にお父さんにメッセージを書いてもらって、1日が始まる前に必ず見て、自分に言い聞かせて、現場に入っていました。そこには、『Enjoy and do your best!』って書いてあって」と、そのメッセージが撮影現場で力になったという。
◇一人二役で姉妹を演じ切り替えに苦労 自身との共通点を基に役作り
「牛首村」は、清水監督の最新ホラー映画。2020年2月公開の「犬鳴村」、2021年2月公開の「樹海村」に続く、「恐怖の村」シリーズ第3弾で、北陸に実在する心霊スポットを舞台に描かれる。
Koki,さんが演じたのは、17歳の女子高校生・奏音(かのん)と、その妹・詩音(しおん)。奏音は、あることがきっかけで自分に妹がいることを知り、2人が離れ離れに暮らす真相をたどっていく。すると、そこには牛首村にまつわる恐るべき秘密と忌まわしい風習が……と展開する。
女優デビュー作で一人二役を演じるのは、かなり高いハードルだ。「一人二役と聞いて最初は、不安が倍増」したうえに、ホラー作品も「私は1人で見られないくらい、結構ホラーが怖いんですけど……」と苦手意識があった。
しかし、「仮台本を読ませていただいた時、夢中になって、どんどん読んでいきたいと思うくらい素晴らしい物語で。ホラーだけではなくて、家族の絆、友情、姉妹の絆が描かれていたので、その物語にすごくひかれました」と前向きに捉えられるようになった。
二役を演じる際には「例えば段取りの時は、奏音のお洋服とかメークで、奏音の姿で詩音をやって……みたいなことがあって、ちゃんと自分の中ではっきり分けるのが最初、大変でした」と切り替えに苦労したことも。だが、「奏音も、詩音も、自分の中に存在するんだなと思う部分があったので、イメージしやすかった」と自身との共通点を基に役作りをしていった。
姉・奏音との共通点は「何が何でも詩音を守りたいとか、私はお姉ちゃんがいるんですけど、そういう(姉妹の)絆の深さとか。あと表では少しクールだけど、中身は実は情熱的だったり、感情的な部分とかがすごく似てるなと思いました」。妹・詩音は「お姉ちゃんが大好きで、あとすごく頼っていて……」という点だったという。
撮影が終わると、「不思議だったんですけど、すごく寂しい気持ちになりました。自分の中の詩音と奏音にもう会えないという考え方になった時に、すごく切ない気持ちになりましたね」と初めての経験をしたようだ。
◇撮影を終えて「世界観が変わった」 うれしかった監督の言葉も
女優より先にモデルデビューを果たしたKoki,さん。今作の撮影では、「カメラ(の前)に入った時に、どうしてもモデルのクセが出てしまう時があって。例えば立ち姿とかで、どうしてもどちらかに体重が乗ってしまったり……」と振り返る。
また、「(清水監督が)『何か意見や自分がこうだと思うといったこと、ささいなことでも何でも言ってね』と言ってくださったので、ある意味、すごく自由に演技することができました。あるシーンが終わったときに『今の感情の持っていき方、すごくカッコよかったよ』と言ってくださって、本当にうれしかったです」と充実感をにじませる。
さらに「世界観が変わったなあと思うことがすごく大きくて、物事の捉え方とか見方とか感じ方がすごく変わりました。あと、人が話していても、その人の仕草とか怒りとか悲しみとか、もっとこういう表し方もあるんだという感じで考えるようになりました」と、今回の経験が今後の活動に生きる日も近そうだ。
*……Koki,さんの「o」はマクロン付き