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キャスターを務めるニュース番組「Nスタ」(TBS系、月〜金曜午後3時49分)では、キレのあるトークとサバサバしたキャラクターで大人気のホラン千秋さん。今年も年始からはつらつとニュースを届けてくれている。新型コロナウイルスのニュースに明け暮れ、東京オリンピック・パラリンピックが開催された2021年を振り返りながら、6年目のNスタやプライベート、2022年に挑戦したいことなどを聞いた。(取材・文/服部広子)
◇日本沈没の第1話に「かなり感動」
昨年、いちばん大きな出来事として挙げたのは、ナレーションを担当した日曜劇場「日本沈没―希望のひとー」。TBSの看板ドラマ枠でナレーターを務めることへのプレッシャーを感じる一方、ワクワク感も大きかったと振り返る。
「ナレーションを録音する段階では、役者さんたちがお芝居されている映像だけで音楽は入っていません。第1話の放送を見て、このタイミングで音楽がかかって、こういう盛り上がり方をしているときにナレーションを入れているんだ!ってかなり感動しました(笑い)」
視聴者の反響の大きさに驚き、日曜劇場への期待値の高さを痛感したとも。
「驚くほどたくさんのリアクションをいただきました。自分としても、作品にもっと寄り添えるようなナレーションをしなきゃ! という励みになりましたし、もっとうまくなりたいというモチベーションにつながりました。
これからも『ホラン千秋のナレーションていいよね』と言ってもらえるよう、技術を磨いていきたいと思っています」
◇コロナとそれ以外の話題で振り幅大きく
「Nスタ」では新型コロナウイルスのニュースに明け暮れ、日々、模索を続けながら伝えてきた。
「コロナ報道に関して非常に難しいのは、新型コロナウイルスに対する考え方が個々人で異なるところですよね。視聴者の方はもちろん、出演者の中でも違いますし、どこが中庸なのかを探ること自体難しい上に、その基準が常に変化していきますから。
『命を優先したほうがいい』と言う人もいれば、『もうある程度対策したら社会を動かしてくれないと、今度は経済的に立ち行かなくなってしまう』と言う人もいて、そのどちらも間違いではありません。
ニュースをお届けする立場としては、なるべくみなさんの意見を取り入れることによって、中立的なスタンスでいろいろな考え方を提案できるような番組になっていると思います」
また、伝え方にも工夫がある。
「3時間を通してコロナの話題一色になってしまうと、視聴者の方々も気が滅入ります。だから、コロナ以外の話題のときは、明るいものだったらとことん明るくお伝えするなど振り幅を大きくして、バリエーション豊富な伝え方ができるように意識しています」
◇スポーツ界の話題が日本を元気に
東京オリンピック、パラリンピックが開催されたほか、大谷翔平選手が投打の二刀流でメジャーリーグを席巻。コロナ禍において、「スポーツ界の明るい話題が日本を元気にしてくれた」とホランさん。
Nスタでは、キャスター各自がオリンピック出場選手たちに話を聞く機会があった。印象に残っている選手は、新体操の日本代表主将を務めた杉本早裕吏選手や体操の橋本大輝選手。ハンドボール日本代表の土井レミイ杏利選手のインタビューでは自ら体験取材も。
「新体操は、強豪国がしのぎを削る中、磨きに磨きをかけた演技をしようとチーム一丸となったフェアリージャパンの演技は心に残っています。
体操男子の橋本大輝選手は、橋本選手がまだ高校生のときにお話をうかがったことがありました。それから2年経った東京大会では、頼もしさと凛々しさが増していて、感慨深い気持ちになりましたね。
TikTokで大人気の“レミたん”ことハンドボールの土井レミイ杏利選手はとにかく面白い方でした(笑い)。実際にボールを使ってプレーを教えていただいたんですけれど、手に松ヤニを付けてボールを投げたときの、ビリビリっと手からボールが剥がれる感触を初めて体験しました。
パラリンピック取材ではボッチャや車いすラグビーなど、ふだんあまり触れる機会のない競技の楽しさや難しさを知ることができたのはとても面白かったです。
ほかにも空手やBMXなど、ここでは挙げ切れないほどたくさんの競技と選手に出会いました。競技の魅力を教えてくださった皆さんには本当に感謝しています」
◇6年目のNスタ 少しでも独創性を
「Nスタ」にキャスターとして加わって5年と8カ月。井上貴博キャスターや山内あゆアナ(ともにTBSアナウンサー)たちとの息の合ったかけあいも評判だ。
ホランさん自身、番組に参加していていちばん幸せに感じるのは、「出演者が楽しそうにしているとき」と語る。
「シビアなニュースが多いですが、そんな中でもNスタらしい、なごやかな雰囲気や空気感が生まれたとき、いいスタジオだなあって思います。その人ではないと生まれないコメントや“返し”は人間性みたいなものが表れる部分で、個人的にとても好きな瞬間です。
私自身、そういう“空気づくり”の部分では何か貢献できることもあるのかなあと思って、少しでもオリジナリティーを入れられるように心がけています」
*……後編につづく