取材に応じたトリンドル玲奈さん
女優のトリンドル玲奈さん(29)が9年ぶりとなる写真集「あいまい」(講談社)を30歳の誕生日である2022年1月23日に発売する。これまでのモデル活動では見せなかった水着姿や、10代以来のランジェリー姿なども披露している。トリンドルさんは日々のトレーニングはしているものの、撮影へ向けて特別なことはしなかったといい、「ありのままを初めて出せたのかな」と振り返る。前回の写真集を発売したのは21歳。20代で変化した美容法やリフレッシュ法、自身の理想像に近いという母親について聞いた。
◇美容もトレーニングも試行錯誤の20代 見つけた心地よい過ごし方
「21、2歳でジムに通い始めて、同じトレーナーさんにお世話になっています。だいたい週1回か2回ぐらい通っていて、腹筋を割るとかっていうよりは、女性らしい感じを目指して、その都度気になっている部分を鍛えたりとか」
写真集で衣装を選ぶ際に、「すごく可愛くって、絶対にはきたいと思った」と明かすのがお尻のコルセット。「お尻は3年前ぐらいから、きれいな丸みを出そうと思ってトレーニングしています」と語り、お尻のコルセットを着用したカットでは、その美しいヒップラインが大胆に披露されている。
以前は家にランニングマシンを置いていたほど、走ることにハマっていたこともあったが、年齢を重ねるにつれてトレーニング法が徐々に変わってきた。「ナチュラルに、自分が心地いいぐらいに過ごすのが理想です」と話し、むくまないために食事に気をつけたり、発酵で放出される熱を利用した入浴法「酵素浴」で汗を流したり、歩いて帰ったりなど、無理なくできることを続けているという。
スキンケアにも変化があったという。「20代前半は友達がいいと言ったものを、とにかく取り入れていました。その中でも自分に合うものと合わないものがあって、20代は試行錯誤する期間でもあったのかな」と振り返る。今はストレスをためないことを特に意識していて、「以前はニキビができないように、お菓子は控えめにしていました。大人になるにつれて、たくさんお菓子を食べた時のほうが肌がきれいな時もあるんです。気持ちとお肌がつながってるのかなって思うぐらい、好きに過ごした方が肌にいいなって思うことも増えましたね」
◇不安に感じやすい性格を克服したい 憧れるのは母親の思い切りの良さ
「20代はあっという間だった気もするけど、休学しながらも大学を卒業して、自分のなかでは濃い20代だったのかな。端から見るとそんなことないのかもしれないけど」と充実した20代を振り返る。
「苦い思い出とかは忘れるタイプです」と明るく語るが、克服したいことは「不安を感じやすいこと」だという。「10代の頃もそうだったんですけど、与えられた環境とか、その場になじむことの方が、自分にとって重要だったんです。時代も変わってきてるんですかね、それぞれの生き方が尊重されるようになったと感じます。それに加えて30代になるっていうことで、あまり考えすぎずに、自分で自分の夢を形にしていけるような人になりたいなと思っています」
そのイメージに近いのが、トリンドルさんの母親だそう。「うちの母は考えずに飛び込んじゃおうっていうタイプ。周りを不安にさせない雰囲気を持っている人で憧れています。どんどんそうなっていきたいなって」。子供の頃はたくさんの場所へ連れて行ってもらったといい、「将来、自分に子供ができたら、同じようにいろいろな場所へ連れて行ってあげたいと思います。胸をはって、『ここへ行こう!』って言える母親になりたいですね」 30歳を目前に控え、親孝行したいという気持ちも出てきたといい、「仕事終わりに電話してご飯に誘ったりしてます。すっごく楽しいですし、母も喜んでくれます。あとは、自分が子供のころにいろいろな体験をさせてもらったので、次は私が、母が見たことないものを見せてあげたいなと思います」とうれしそうに話した。
◇ショッピングより自然 「ゆったりできるところを体が求めています」
いま挑戦したいのはダイビング。「20代でしたかったんですけど、なかなかタイミングがなかったので、30代ではやってみたいなと思っています。今までは旅行に行くとなると、パリとか、買い物ができるような街中が多かったんです。最近は大人になったのか、ゆったりできるところを体が求めていますね」と、リフレッシュの方法も変わってきたことを話す。
写真集発売日は誕生日。「誕生日は普通に過ごしていたいタイプ」と明かし、「盛大にお祝いされるのはあまり……うれしいですけど、普通がいいなと思います。大好きな焼き魚とお米、みそ汁を食べたりとか」と話す。「いい仕事ができた日や、達成感があった時に楽しいと感じます。楽しく過ごせる日って、あたりまえだけどすごく好きなので、誕生日も特別なことはしなくても、楽しく過ごしたいなって思います」。
美容でも、日々の生活でも、自分の心地よさを大切にしたいという、彼女らしい30代のスタートを思い描いていた。