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佐藤健:神木隆之介と共著発売へ 宮城県をめぐったビジュアル対話集「新しい旅のはじまりのよう」

 俳優の佐藤健さんが、神木隆之介さんとの共著「みやぎから、」(NHK出版)を3月4日に発売する。2人が宮城県の魅力にふれながら、現地の人々との対話を重ね、道中で見せたありのままの表情を捉えたビジュアル対話集。佐藤さんと神木さんは「忘れてはいけない記憶に触れ、多くの気づきを得た今回の旅は、僕たちにとって何か新しい旅のはじまりのような気がしています」とコメントしている。

 佐藤さんと神木さんが訪れたのは「せんだい3.11メモリアル交流館」(仙台市)、菓子工房「すみやのくらし」(七ヶ宿町)、ミュージアム「石ノ森萬画館」(石巻市)など。伝統芸能や風習の継承、産業や文化の創造、震災の記憶などに触れる。

 3月4〜21日は仙台PARCO(仙台市)、25日〜4月10日は渋谷PARCO(東京都渋谷区)で出版記念写真展「みやぎから、、」を開催する。その後、各地巡回予定。

 四六判、272ページ。価格は1980円。売り上げの一部は、東日本大震災の復興支援を目的に寄付される予定。

 ◇佐藤さんと神木さんのコメント全文(原文のまま)

 2021年夏、目に見えないウイルスを前になんとか新しい生活スタイルを見出そうともがく日々。予測できない未来に不安を覚えながら思いを馳せたのは、10年前に大きな被害を受けた東北のみなさんのことでした。あまりにも巨大な自然の猛威を前にくじけず前を向き、少しずつ歩みを進めた東北の方々の姿に今、僕たちが学ぶべきことがあるんじゃないかと感じています。

 2011年、僕たちに何かできることがあるだろうかと向かった気仙沼、石巻、松島……。言葉では表しきれない多くの思いを抱きながらボランティアをさせてもらったあのときから10年。当時とはまた違った思いを胸に、僕たちは再び宮城を訪ねました。

 そうして旅を終えた今、僕たちがハッキリと思うこと。それは、10年というタイミングは区切りじゃなくてはじまりだということ。忘れてはいけない記憶に触れ、多くの気づきを得た今回の旅は、僕たちにとって何か新しい旅のはじまりのような気がしています。ぜひこの一冊をもって、その気持ちを共有できたらと願っています。知ることからはじまる新しい旅へ。まずは宮城から、

佐藤 健 / 神木 隆之介

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