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今年デビュー27周年をむかえる俳優の神木隆之介さんが、2023年の春に放送されるNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「らんまん」の主演を務めることが2月2日、分かった。神木さんは「人生でこんなにうれしい事が起きるのかと驚きました。それと同時に長く深く誰かの人生を生きるという責任、とにかくひたすら一生懸命生きます」と意気込みを語った。
ドラマは、実在の人物である故・牧野富太郎(1862〜1957)をモデルに、ただひたすらに愛する草花と向き合い続けた、ある植物学者の波瀾(はらん)万丈の人生をフィクションとして描く。脚本は同局のドラマ「流行感冒」「旅屋おかえり」を手がけた長田育恵さん。
神木さんは「牧野富太郎さんの笑顔を見た時に、なんてすてきな優しい笑顔なんだ、こんなに純粋に屈託ない笑顔ができる牧野さんがすごくうらやましいな、と思うと同時に、優しさに包まれる気持ちになりました。僕も牧野さんみたいなすてきな笑顔が似合う人になれるように、また、観(み)てくださる方が優しい気持ちに、そして、“笑顔” になっていただけるように精いっぱい頑張ります」とコメントしている。
神木さん演じる槙野万太郎は、高知で酒造業を営む裕福な商家の一人息子として生まれた。体が弱くいじめられがちな少年だったが、植物の魅力にとりつかれ、その秘めた才能を発揮する。草木をたずねて毎日のように野山を歩き回ったおかげで健康で丈夫な体を持つことに。小学校中退という学歴にもめげず、独学で植物学をきわめ東京帝国大学植物学教室の門をたたき、のちに「日本の植物学の父」と称される。
SDGsが提唱されるなか、持続可能な地球を守り続けるために人間と自然環境がどう向き合っていくかが問われる現代の世相が、故・牧野富太郎の生きざまやその思想に符合するという。
神木さんは1993年5月19日生まれ。埼玉県出身。2歳でCMに出演しデビューした。1999年、TBSの連続ドラマ「グッドニュース」で初のレギュラー出演。2005年の映画「妖怪大戦争」で主演を務め、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した。映画「桐島、部活やめるってよ」「るろうに剣心」シリーズ、「バクマン。」など、数々の話題作に出演。劇場アニメ「サマーウォーズ」「君の名は。」では主人公の声を担当した。