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俳優の横浜流星さんが4月13日、東京都内で実施された、広瀬すずさんと松坂桃李さんがダブル主演を務める映画「流浪(るろう)の月」(李相日監督、5月13日公開)の完成披露試写会に共演者と出席した。広瀬さん演じる家内更紗(かない・さらさ)の恋人・中瀬亮を演じた横浜さんは、役作りのため広瀬さんに「膝枕をしてもらってみました」と明かした。
横浜さんは、同作の撮影について「チャレンジしかなかった」とし、亮の要素が自分の中に「一つもなかった」とコメント。「いちばん(自分になかった点)は甘えの部分。十数年間、ずっと空手をやってきて、『人に弱みを見せるな』『涙を見せるな』『男はこうあるべきだ』とたたき込まれてきた。(役作りは)『甘えって何なんだろう?』というところから始まった」と明かし、恋人役にもかかわらず「二人(の間)にすごく距離感を感じる」という李監督のすすめで膝枕をしてもらうことになったという。
リハーサル室で30分ほど二人きりで過ごし、横浜さんは「二人で同じ時間を過ごす時間をいただけて、少しずつ距離感を近づけていけた。亮を通して甘えるとはこういうことなのか、甘えるのはけっこう楽なんだと感じることができた。それは一つの収穫です」と話した。
一方、広瀬さんは「(膝枕は)会って2回目か3回目だった。お互い極度の人見知り。全体重をのせてくれるのかなと思ったら、1~2キロくらいしかのせてくれなかった。それで(横浜さんが)ずっと敬語で話してきて、すごくカオスでした(笑い)」と述懐。その後、敬語をやめて普通に話すようにしたといい、「ちょっと接触するだけで、距離感や心のゆらぎがぜんぜん違いますね」とほほ笑んだ。
また、松坂さん演じる佐伯文に寄り添う看護師を演じた多部未華子さんは、松坂さんとの現場エピソードを披露。役作りの一環で「現場で、手をつないでいようとか抱きついていようとか……くらいでした。もうちょっといろいろしたかった」とポロッとこぼし、慌てて赤面。観客の笑いを誘っていた。
「流浪の月」は、2020年の本屋大賞を受賞した凪良ゆうさんの同名小説(東京創元社)が原作。10歳のときに誘拐事件の被害女児とされた女性と、加害者とされた男性が秘密を抱えたまま、15年後に再会する。広瀬さんが被害女児とされた更紗、松坂さんが加害者とされた文を演じる。
この日は松坂さん、李監督も登場した。