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女優の松たか子さんが5月2日、東京都内で行われた、役所広司さん主演の映画「峠 最後のサムライ」(小泉堯史=たかし=監督、6月17日公開)の完成披露試写会に役所さん、小泉監督と出席した。松さんは役所さんと初の夫婦役。二人で演じた河井継之助とおすがの夫婦関係について「私はですけど、ついつい勘ぐったり試したり、いろいろ駆け引きに余計な力を使ってしまいそう。おすがという人は継之助さんを疑うことなく見つめている。すごく可愛らしい二人。(演じて)すごく幸せな妻でした」と語った。
役所さんは「松さんが20歳くらいのときに、同じドラマに出ていたんです。(松さんが)お姫様の役で、カゴの中から出てくるシーンがあった。外のモニターで見ていて『なんて華のある女優さんなんだ』と思った。すごく上品で、その頃から松さんを見続けてきた。久しぶりにお会いして、女性としても、お母さんとしても、妻としても、どんどん女性として豊かになっていく感じがした。撮影のとき、松さんの包容力で二人のシーンができ上がった感じがしました」と褒めたたえた。
それを聞いた松さんは「本当にもったいないお言葉。……(顔が)見られません」と手で視界を遮る一幕も。役所さんについて「妻の役をやらせていただけることが、勉強になると思って『ぜひ』と言ったものの、『私でいいんだろうか?』と思っていた自分を包んでいただいた。本当に幸せな現場でした。ただいればいい。ただお芝居をすればいい現場があるんだな、と改めてそれを幸せに思いました」と話した。
映画は、司馬遼太郎の小説「峠」(新潮文庫)の初の映像化作品。1868(慶応4)年、鳥羽・伏見の戦いを皮切りに戊辰戦争が勃発。越後の小藩、長岡藩の家老・河井継之助(役所さん)は、東軍・西軍いずれにも属さない、武装中立を目指すが、談判は決裂。継之助は徳川譜代の大名として義を貫き、西軍と砲火を交えるという決断を下す……というストーリー。松さんは、継之助の妻・おすがを演じた。