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公開中の映画「太陽とボレロ」で映画初主演を務めた檀れいさん。透明感のある美肌と上品なたたずまいで、世の女性たちの羨望の的でもある檀さんに、美と健康のための食習慣や日々、大切にしていることについて聞いた。(全3回の3回目、取材・文/服部広子)
「お米が大好きなんですよ。宝塚歌劇団にいたころからずっと、お箸の国に生まれてよかったと思っているくらい好き。家では、白米だったり、酵素玄米や雑穀米を炊いたりといろいろですが、毎日の食事は一汁一菜が基本。ごはんとおみそ汁とお漬物に、梅干しを必ず1日1~2個いただくようにしています。もちろん、お魚や煮物もいただきますよ(笑い)。
昔から、“梅は三毒を断つ”と言われ、体内の汚れを流してくれる効果があるそうです。私は、おばあちゃんが漬けていそうな塩とシソだけで漬けたシンプルな味が大好き」
昨年、「太陽のボレロ」の撮影のために長野に長期滞在した際も梅干しを持参したという。
「それは、友達の自家製の梅干しでした。私が、『食事はお弁当が中心になると思う』と言ったら、友達が『梅干しがあったら、だいたい大丈夫だよ』と言って梅干しをたくさん送ってくれて(笑い)。おかげさまで、数週間のホテル生活も元気に過ごしました」
日々の生活で大切にしていることは、「丁寧に生きる」ということ。
「いい仕事をするためには、まず、健康でいることが大事。健康のためには、心も健やかでなければいけない。そうなると、やはり日々の丁寧な暮らしが不可欠になってくるんです。バランスのいい食事を取ること、入浴は湯船に浸かって体を温めること、そういう当たり前の生活を大切にしています。
また、四季折々の行事に合わせた、昔ながらの日本人の過ごし方を大事にしたいと思っています。お正月や節分にはじまり、お雛祭り、お節句などの季節ごとの行事には一つひとつに意味があるし、日本人であることのアイデンティティーみたいなもの。たとえ世の中が進歩しても、おろそかにしたくないなあって思います。
日々、めまぐるしくしていると、ただ時間だけがものすごいスピードで過ぎていき、自分を見失ってしまうこともあると思います。なくても困らないし、つい忘れてしまうようなことかもしれませんが、そういうものを大事にしながら生きていきたいですね」
*……「太陽とボレロ」/ある地方都市で18年間活動を続けてきたアマチュア交響楽団の解散が決まった。主宰者・花村理子(檀さん)は、音楽を愛する個性豊かな楽団メンバーに翻弄(ほんろう)されながらも最後のコンサートを計画する。
◇プロフィル
だん・れい 1992年、宝塚歌劇団に入団。1999年から月組トップ娘役、2003年から星組トップ娘役を務める。2005年に退団。2006年、山田洋次監督の映画「武士の一分」で映画デビュー。第30回日本アカデミー賞優秀主演女優賞、および新人俳優賞、第44回ゴールデンアロー賞新人賞などを受賞した。