坂本美雨：坂本龍一の娘　6歳の娘の子育て、生い立ちつづったエッセー集が発売前重版

　ミュージシャンの坂本龍一さんとシンガー・ソングライターの矢野顕子さんの娘で、ミュージシャンの坂本美雨さんが6月22日に発売するエッセー集「ただ、一緒に生きている」（光文社）が、発売前に重版が決まったことがこのほど、明らかになった。2015年7月に生まれた長女の0歳から幼稚園の卒園までの6年間や、自身の生い立ちについて、写真とともにつづった。

　2016年から東京新聞で連載している子育てエッセーに、書き下ろしを加えて書籍化した。書き下ろしは、両親や子供時代について語った「生い立ち」のほか、「妊娠・出産」「猫と子ども」「旅について」「卒園・おしまいに」の五つ。

　「育児、を私はほとんどしていないと思う。ただ一緒に生きているだけ。一緒に育っている」「もしかしたら、なんて不謹慎な、と感じられる方もおられるかもしれないけれど、妊娠がわかってから一番不安だったことは、ネコを愛するのと同じくらい自分は果たして人間の子を愛せるだろうか、ということだった」など、坂本さんが娘と向き合うなかで、初めて気づいた自分自身のことや、家族、周りの人たちへの思いをつづった。

　四六判、240ページ。価格は1760円。