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女優の山本舞香さんが、米俳優のブラッド・ピットさん主演の映画「ブレット・トレイン」(デビッド・リーチ監督、9月1日公開)の日本語吹き替え版で声優を務める。山本さんは声優初挑戦で、ピットさん演じる殺し屋のレディバグを翻弄(ほんろう)する謎の学生プリンスの声を担当する。
同作は、作家・伊坂幸太郎さんの小説「マリアビートル」をハリウッドで映画化したアクション大作。「マリアビートル」は累計300万を超える大ヒットとなった、伊坂さんの「殺し屋シリーズ」の第2作。映画「デッドプール2」を手がけたリーチ監督がメガホンをとる。
世界一運の悪い殺し屋レディバグ(ピットさん)が請けたミッションは東京発の超高速列車でブリーフケースを盗み、次の駅で降りること。簡単な仕事のはずが……次から次へと乗ってくる9人の殺し屋たちに命を狙われ、降りたくても降りられない状態に。最悪な状況の中で、列車はレディバグを乗せたまま終着点・京都へ。やがて殺し屋たちの過去の因縁が明らかになっていき、終着点で待ち受ける世界最大の犯罪組織のボス、ホワイト・デスと対峙(たいじ)したとき、思いもよらぬ衝撃の展開が待ち受ける……というストーリー。
山本さん演じるプリンスは、外見は普通の学生だが、狡猾(こうかつ)で悪魔のような性格の持ち主。優れた洞察力と、自分の思い通りに物事が進んでいく“強運”を武器に、車内で起こる全ての出来事を裏で掌握し、レディバグたちに壮絶なバトルを繰り広げさせる。
今回の声優オファーに山本さんは最初は驚きを隠せなかったというが、主演がピットさんということで「うれしかった!」と率直な感想を語る。自身が演じるプリンスについては「見た目がすごく強い子で、周りに対してもすごく強いけど、過去にいろんなことがあって。悲しくて寂しくて、そこからこの感情が生まれて、この計画を立てたっていう。寂しがり屋さんっていうのかな? そこから狂気がうまれてきたっていうのは何となくイメージできました」と話している。
空手の黒帯を持つ運動神経抜群の山本さんは「これまでも、(実写の)アクション・シーンを撮った後のアフレコで、息遣いは録ったりするので、役に立ったかもしれない」と振り返った。また「(実際にピットさんと)お芝居でもご一緒できるように頑張ろう!って、思いました(笑い)」と笑顔を見せ、「こういう時期だからこそ、笑って泣けて、一人一人すごく個性が強いキャラクターが出てきて、心もすごく忙しいかと思うんですが、めちゃくちゃ面白いです! 劇場で観て、笑って泣いてください! お楽しみに!」と同作をアピールした。
また日本語吹き替え版のアフレコ収録では、プリンスを演じたジョーイ・キングさんから山本さんにサプライズでメッセージ動画が到着。キングさんは「プリンスはいたずら好きで完全なサイコパス。彼女は暴力と復讐(ふくしゅう)心しか知らないの。とにかく早く日本のみんなに観てほしいな!」と日本語交じりで話し、ハートマークのポーズを披露。それを観た山本さんは「びっくりしました! まさかって! 本当にサプライズだったのでうれしかったです!」と喜びを隠せない様子だった。