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北村麻子さん:史上初の女性ねぶた師は2児の母 その挑戦に「情熱大陸」が密着 「美ら海水族館」のジンベエザメがアイデアのヒントに

 史上初の女性ねぶた師で、2児の母でもある北村麻子さんが、8月7日午後11時から放送されるドキュメンタリー番組「情熱大陸」(MBS・TBS系)に出演する。番組では、コロナ禍での中止を経て3年ぶりの開催となる「青森ねぶた祭」に臨む北村さんの姿に迫り、母親としての顔も映し出す。伝統的なねぶたの制作現場も紹介する。

 北村さんは1982年、青森県生まれ。4人きょうだいの3番目。25歳のとき、第6代ねぶた名人の父・北村隆さんの下でねぶた修業を開始した。2012年、デビュー作「琢鹿の戦い」で父を抑え、優秀制作者賞(3位)を受賞。2017年、「紅葉狩」でねぶた師の最高賞である最優秀制作者賞に輝いた。

 大型ねぶたは、幅9メートル、奥行き7メートル、高さ5メートル。世界最大のペーパークラフトとも呼ばれている。毎年新しく作り上げる山車には順位が付けられ、評価される。

 北村さんは絵筆で下絵を書き上げ、トンカチやノコギリを使って土台を作り、大量のハリガネで巨大なパーツを制作する。高所作業も多く、体力を要し、危険が伴う。そのため、女性がねぶたの制作を一手に引き受けるのは、長らく無理だと思われてきた。    北村さんが今年の題材に選んだのは「琉球開闢(かいびゃく)神話」。沖縄の「美ら海水族館」で悠々と泳ぐジンベエザメに、大感動したことがきっかけだった。「沖縄返還50周年」の節目となる今年、戦争もあり不安定な世の中に向けて、平和へのメッセージを届けたいという。

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