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女優の山口智子さんが、佐藤浩市さんと横浜流星さんがダブル主演を務める、ボクシングを題材にした映画「春に散る」(瀬々敬久監督、2023年公開)に出演することが11月29日、明らかになった。山口さんが実写映画に出演するのは、1996年公開の「スワロウテイル」(岩井俊二監督)以来27年ぶり。佐藤さん演じる元ボクサーがかつて所属していたボクシングジムの現会長、真田令子役を演じる。山口さんと佐藤さんの共演は、2014年の連続ドラマ「LEADERS リーダーズ」(TBS系)以来、9年ぶり。
同作はノンフィクション「深夜特急」3部作などで知られる沢木耕太郎さんの小説が原作。ボクシングを通じて生きることを問う。
不公平な判定で負けてアメリカへ渡り、40年ぶりに帰国した元ボクサーの広岡仁一(佐藤さん)と、同じく不公平な判定で負けて心が折れていたボクサーの黒木翔吾(横浜さん)が偶然出会い、やがて2人は世界チャンピオンをともに目指し、“命を懸けた”戦いの舞台へと挑んでいく……というストーリー。
「ボクシングに無知だった」という山口さんは、沢木さんの原作小説を読み、「『ボクシングは荒々しい男の世界』という思い込みはすっかり吹き飛ばされ、『どう生き切るか』という、命ある者全てへの問いかけに、自分も挑み直してみたいという思いが湧き上がってきました」とコメント。
また、「日々猛練習を積み、心身ともにボクサーへと生まれ変わりつつある佐藤浩市さんと横浜流星さんの気迫に圧倒されて」いるといい、「まるでドキュメンタリーのような、リアルで純な輝きを放つ彼らの記録映画とも言える本作に関われる喜びと共に、本気で我が命を生きる覚悟で臨みます」と話している。
同日、橋本環奈さん、哀川翔さん、片岡鶴太郎さん、坂東龍汰さんの出演も発表された。山口さんと橋本さんがダブルヒロインを務める。