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彼女がキレイな理由:深田恭子さん 「かっこよく演じられたらと思った」 でも友だちにはなれないタイプ? 大人の恋愛ドラマ「A 2 Z」で文芸編集者に

 女優の深田恭子さんが主演を務める連続ドラマ「A 2 Z(エイ・トゥ・ズィ)」が、プライム・ビデオで2月3日から配信される。30代女性の恋愛、夫婦関係、仕事の葛藤を描く大人のラブストーリーで、深田さんが演じるのは出版社に勤務する文芸編集者。昨年11月に40歳になり、30代の最後の年に演じた同作について聞いた。(全3回の1回目、取材・文/服部広子)

 「ダメな私に恋してください(ダメ恋)」や「初めて恋をした日に読む話(はじ恋)」など、深田さんが出演するラブストーリー作品は多くの反響を呼んだ。2023年最初のドラマとなる「A 2 Z」では、既婚ながら、片寄涼太さん演じる年下男性に恋する澤野夏美を演じる。

 「若い人は見ているだけで元気になります。まぶしいですね(笑い)。片寄さんは撮影の合間の時間も、適度な距離感で接してくださるので居心地がよくて、とても楽しかったです」

 一方、夏美の夫で、同業他社の編集者・森下一浩を演じるのは田中圭さん。2人には子供がおらず、仕事ではライバル関係。風変わりだが、お似合いの夫婦で、一浩から付き合っている女性がいると聞かされた夏美は、寂しさを感じるなかで郵便局員の成生(片寄さん)と出会い、恋に落ちる。

 「とても自由に生きている人たちの物語だと思いました。人生、どこで何が起こるかわからない。いろんな形の夫婦関係があって、いろんな幸せがあるんだなって。共演者のみなさんも、『なかなか現実にはありえない』と言っていました。

 夏美は、自分が興味を持ったものは追いかけたいし、自分のものにしたいというタイプ。こだわりも強く、意思のある人なので、かっこよく演じられたらいいなと思いました。ただ、自分に都合のいいように解釈するところがあって、正直、友達にはなれないタイプです(笑い)」

 しかし、裏切った夫の一浩のことを憎みきれないところは共感する。

 「やっぱり、一浩のことを尊敬しているからだと思うんです。なんだかんだ言ってかっこいいと思っていて、相手の身勝手な言い分も聞き入れてしまう。愛だけでつながっているのではなく、人間としてひかれあっている2人だからこそ成り立っている関係なんだと思います」

 原作は山田詠美さんの同名小説。数多く登場する文学的なセリフの中でも特に印象的だったのは、文芸編集者の夏美らしい言葉だという。

 「電子書籍も便利だけど、好きな作品は紙で読みたい、というようなセリフがあるんです。私自身、台本はメールで送られてきたものを読むよりも、やはり、台本として製本されたもののほうが演技にも気持ちが入ります。紙で読む本は一生なくならないものだと思っています」

 *……次回は2月3日掲載予定

<プロフィル>

 ふかだ・きょうこ 1982年11月2日生まれ。東京都出身。1996年に「第21回ホリプロタレントスカウトキャラバン」でグランプリを受賞し、デビュー。ドラマ、映画、CMで幅広く活躍している。公式インスタグラムは@kyokofukada_official

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