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広末涼子:女優業に自信 コロナ禍で葛藤も「間違っていなかった」 「キネマ旬報ベスト・テン」助演女優賞を受賞

 女優の広末涼子さんが「第96回キネマ旬報ベスト・テン」(キネマ旬報社主催)で助演女優賞を受賞し2月1日、東京都内で行われた表彰式に出席した。トロフィーを贈られるとコロナ禍での葛藤を明かしながらも、「ずっしり重みのあるトロフィーをいただいたことで、間違っていなかったなと、今日感じさせてもらいました」と自信をにじませ、喜んだ。

 「あちらにいる鬼」「バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版」「コンフィデンスマンJP 英雄篇」での演技が評価されて受賞した。

 コロナ禍で「役者が必要なのだろうかと考えさせられる時期もあった」と吐露。「でも私が小さいころから夢見たこの世界で、エンターテインメントがどれだけ人に勇気を与えるか、映画があることで、どれだけ人の心に潤いや活力を投げかけてくれるか。エンターテインメントがなくても社会は回るかもしれないけど、私たち人間にとってきっと大切なものがある。そう思って役者を続けてきました」とし、同賞の受賞によって改めて「間違っていなかった」と感じたと笑顔を見せた。

 「これからも映画が勇気やパワーを与えてくれると信じて、しっかり前を見続けていきたいと思います」と気持ちを新たにしていた。

 「あちらにいる鬼」の廣木隆一監督が広末さんに花束を贈呈。廣木監督は「めちゃくちゃ良かった。(トロフィーを)あと3個くらい欲しいですね」と広末さんのさらなる飛躍に期待を寄せた。

 キネマ旬報ベスト・テンは、1924(大正13)年から続く歴史ある映画賞。前年に日本で公開された映画の中から、のべ120人以上の選考者の投票で選出された作品、映画人を表彰する。「日本映画ベスト・テン」の1位にあたる「日本映画作品賞」に「ケイコ 目を澄ませて」(三宅唱監督)、「外国映画ベスト・テン」の1位にあたる「外国映画作品賞」に「リコリス・ピザ」(ポール・トーマス・アンダーソン監督)が選ばれた。

 表彰式には主演女優賞を受賞した女優の岸井ゆきのさん、助演男優賞を受賞した俳優の三浦友和さんらも出席した。主演男優賞を受賞した沢田研二さんは映像でコメントを寄せた。

 ◇「第96回キネマ旬報ベスト・テン」の主な受賞作、受賞者は以下の通り(敬称略)

日本映画作品賞:ケイコ 目を澄ませて▽外国映画作品賞:リコリス・ピザ▽日本映画脚本賞:高橋伴明(夜明けまでバス停で)▽主演女優賞:岸井ゆきの(「ケイコ 目を澄ませて」ほか)▽主演男優賞:沢田研二(「土を喰らう十二ヵ月」)▽助演女優賞:広末涼子(「あちらにいる鬼」ほか)▽助演男優賞:三浦友和(「ケイコ 目を澄ませて」ほか)▽新人女優賞:嵐莉菜(「マイスモールランド」)▽新人男優賞:目黒蓮(「月の満ち欠け」ほか)

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