あなたがしてくれなくても：「セックスレス」テーマのマンガがドラマ化　「昼顔」スタッフ再集結　奈緒＆永山瑛太、岩田剛典＆田中みな実が夫婦に

　夫婦のセックスレスをテーマにした、ハルノ晴さんのマンガ「あなたがしてくれなくても」がフジテレビでドラマ化され、4月13日から同名タイトルで放送されることが2月16日、明らかになった。女優の奈緒さんが主演し、俳優の永山瑛太さんと夫婦を演じ、岩田剛典さんと田中みな実さんが夫婦を演じることも発表された。監督は2014年の連続ドラマ「昼顔～平日午後3時の恋人たち～」（同局系）を手がけた西谷弘監督が担当し、同ドラマの制作スタッフが集結した。放送は毎週木曜午後10時。初回は15分拡大放送。

　マンガは、2017年からマンガ雑誌「漫画アクション」（双葉社）で連載。セックスレスの問題に直球で切り込んだ衝撃作として30～40代女性の支持を集めた。2018年には電子書籍「めちゃコミック」の年間ランキング1位に輝いた。紙と電子コミックの累計は830万部を突破した。

　32歳の会社員・吉野みち（奈緒さん）と37歳のカフェ店長・陽一（永山さん）の夫婦は、結婚5年目。夫婦仲はいいがセックスレス歴2年。36歳の新名誠（岩田さん）は、みちの会社の上司で、同い年の妻・楓（田中さん）はファッション誌の副編集長に就任したばかり。はたから見ると幸せそうな2組の夫婦だが、それぞれが押さえ込んでいた本音があふれたとき、夫婦の均衡は瞬く間に崩れ、関係はもつれていくことになる。

　同作のプロデュースを手がけるフジテレビドラマ・映画制作センター三竿玲子さんは原作について、「なかなか口に出しては言えない、でも誰もがひそかに心の中に思っていることがたくさん描かれて」いるとし、「2組の夫婦、4人がそれぞれに悩みがあり、思いがあり、もがき苦しんでいる。誰一人として本当の意味で悪者はいないこの作品にほれ込み、映像化のオファーをさせていただきました」とドラマ化の経緯を語った。

　また、4人のキャスティングについてもコメント。奈緒さん演じるみちについて「派手なことはせず真面目に生きてきた“普通”の女の子で、だからこそ、彼女が心に隠しているセックスレスの悩みは人ごとではなく共感を呼ぶ」とし、「個性的な役もこなす演技力がありながら、“普通”をものすごくチャーミングに演じられる」と奈緒さん起用の理由を説明した。

　永山さん演じる陽一は「行動自体は女性に嫌われる要素もありますが、それでもどこか憎めない人間味がある役どころ」と説明。その陽一を「圧倒的に魅力的に、説得力を持って演じられる方」として「コメディーからシリアスまで幅広くこなす演技力と、年々増している大人の色気と、たまに垣間見える少年のようなかわいさを併せ持つ永山さんに」と語った。

　岩田さん演じる誠は「誰もが憧れる“王子様感”と色気があるミスターパーフェクトに見えますが、実はずっとひそかに抱えていたものがあり、苦しんでいる男性」という。「圧倒的“王子様感”のある岩田さんのパーフェクトさが崩れていく、悲しい、寂しい表情のお芝居を見たい」とオファーした。

　田中さん演じる楓については「優雅に泳ぐ白鳥が水面下で必死に足を動かしているように、キラキラした世界での活躍の裏で必死に努力している女性」と表現。「女優としても今注目されていて、女性の憧れの的であり、洗練されていて、凛（りん）とした大人の女性で、自分をしっかりと持っている印象の田中さんにピッタリな役柄」とコメントしている。

　奈緒さんは永山さんと8年ぶりの共演。夫婦を演じるにあたり「私たちの空気でお芝居させていただいた時、どういう夫婦になるんだろうと今からすごく楽しみにしています」とコメント。

　「この物語の登場人物はみな、自分とも向き合って、相手とも向き合って、いろんな悩みや迷いと出会います。私も怖がらずにみちと一緒に悩んだり、迷ったりしていこうと思います。誰に寄り添うのかは、皆さんが自由に見てくださったらうれしいです」と意気込みを語った。