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片桐はいりさん=2022年撮影
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片桐はいりさん=2022年撮影

片桐はいり:俳優になったのは「思いがけない」ことだった 演劇と向き合う“個性派俳優”の奮闘に「情熱大陸」で密着 

 女優の片桐はいりさんが、3月5日午後11時から放送されるドキュメンタリー番組「情熱大陸」(MBS・TBS系)に登場する。予告動画では、舞台上の姿と素の姿、そして「恥ずかしいことなんだって、わかっていいですね、演劇って」と語る様子なども映し出される。

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 片桐さんが初舞台を踏んでから約40年。「俳優になりたいと思ったことはないですね。俳優になったのは、ほぼ偶然ですよ」と口にする。映画を観るのが好きでたまらなかった学生時代。将来は、映画館や映画の宣伝部で働くことが夢だった。そのため、俳優になったのは「思いがけない」ことだったという。

 取材が始まった昨年7月に、片桐さんは東京・阿佐ヶ谷にある映画劇場のイベントにゲストとして招かれた。開場前、イベントスタッフと往年の映画の話題で盛り上がり、自ら進んで受付係を引き受ける。来場者やスタッフと映画を楽しむ姿に、映画と映画館への愛情の深さが感じられた。それでも自分が向いているのは映画よりも舞台の方だと言う。

 小野寺修二さんが演出を担当する野外劇「嵐が丘」の稽古(けいこ)は、マイムの動きをベースに、俳優と話し合いながら演技を作り上げていく。そのスタイルに試行錯誤し、何かを探り続けるように稽古に励む。「ゼロから作っているから、どうしたら面白いのかなということしか考えない」と、緊張感漂う状況下でひそかに楽しんでいるような様子も。圧倒的な存在感で演劇と向き合う姿に密着する。

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