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日本福祉大学であった映画「ロストケア」を題材にした特別公開授業に出席した松山ケンイチさん(左)と長澤まさみさん
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日本福祉大学であった映画「ロストケア」を題材にした特別公開授業に出席した松山ケンイチさん(左)と長澤まさみさん

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長澤まさみ:松山ケンイチと愛知・知多へ 日本福祉大で学生220人と交流 気配りに笑顔も

 女優の長澤まさみさんが3月17日、日本福祉大学(愛知県美浜町)で、出演する映画「ロストケア」(前田哲監督、3月24日公開)を題材にした特別公開授業に俳優の松山ケンイチさんらと出席した。約220人の学生が参加し、学生たちとより近い距離で写真を撮影しようと自らアングルを考えカメラマンに指示する松山さんの様子に、長澤さんも笑みを浮かべ、一緒に写真撮影を楽しんだ。学生たちは長澤さん、松山さんらのフレンドリーな様子に興奮しきりの様子だった。

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 映画は、ある民家で老人と介護士の死体が発見される。捜査線上に浮かんだのは死んだ介護士と同じ訪問介護センターに勤める斯波宗典(しば・むねのり、松山さん)。検事の大友秀美(長澤さん)は真実を明らかにするべく斯波と対峙する……というストーリー。

 特別授業には、同作に出演する俳優の鈴鹿央士さん、前田監督、原作者の葉真中顕(はまなか・あき)さんも出席。同大・社会福祉学部の学生や教職員が同作を鑑賞した後、同学部の学生2人を交えた座談会形式で行われた。湯原悦子・同大教授が進行役を務めた。

 湯原教授は松山さん演じる、介護士でありながら42人をあやめた殺人犯・斯波宗典に注目。介護殺人をテーマにしたミニ講義として「斯波の第一の事件を防ぐとしたら……」を考える授業となった。

 斯波を裁こうとする検事を演じた長澤さんは、湯原教授が司法福祉論の観点から「斯波に対して必要な刑罰は?」とした質問に、「斯波にとって、いわゆる法的な刑罰を与えることが罰として捉えられるのか、悪いことをしたから罰を与える、それだけではないと考えていかなければ」と斯波の考える正義について触れ、言葉を選びながら丁寧に答えた。

 松山さんが、時間配分や進行を気にする湯原教授に対して“大丈夫ですよ”というように親指を立てるサインを送る一幕も。湯原教授も松山さんを「ゼミにいたらゼミ長に指名したい」と話すなど和やかな雰囲気で、写真撮影では松山さんが湯原教授の肩をぐっと抱き、学生から歓声が上がった。授業が終わると長澤さんは、湯原教授や登壇した学生に歩み寄り、笑顔で言葉をかけていた。

 また、一度は退席した松山さんが再び会場内に現れ、車椅子利用者の学生たちを囲んで写真撮影するなどのサプライズもあった。

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