あなたにおすすめ
マックスマーラ:波瑠、柔道・阿部兄妹、内田理央、のん、ローラがドレスアップ! 8年ぶり公の場になった3児の母・加藤あいも
女優の上野樹里さんが、10月に初のミュージカルとして上演される「のだめカンタービレ」に主演することになり、3月20日、東京都内で会見した。上野さんが舞台に出演するのは初めて。上野さんは同作のドラマ版、映画版でも演じた落ちこぼれながら天才的なピアノの才能を持つ音大生の「のだめ」こと野田恵を演じる。同じ大学に通うエリート音大生で、指揮者を目指す千秋真一役を舞台俳優の三浦宏規さんが演じる。
二ノ宮知子さんのマンガが原作。2006年に上野さん主演でフジテレビで連続ドラマが放送され、2009、2010年に映画「のだめカンタービレ 最終楽章」前編(武内英樹監督)、後編(川村泰祐監督)が公開された。
ミュージカル出演のきっかけは、昨年10~12月に東京と大阪で開催されていた展覧会「のだめカンタービレ展」について取材したこと。舞台化の話を聞いた上野さんは、「『ちょっと興味あるんですけど』と言ったら、今に至ります」と明かした。
同展覧会を通じて、上野さんは、今も「のだめ」が音楽とともに生き続けていることを感じたという。「映像で残っているのだめが、ミュージカルになるのが想像がつかなかった。歌い上げるというよりお芝居の延長線上で、『のだめがカンタービレ(歌うようにという音楽の発想記号)するとどうなるの?』というのがちょっとおもしろいと思って、挑戦してみようかなと思いました」と語る。
上野さんは「のだめ」は「色濃く、あせることなく、皆さんの記憶に残っている作品」だという。「初めての連ドラ主役で、長期にわたってかかわることができた。また別の形でのだめをやることになるとは想像していなかった」と話した。
原作者の二ノ宮さんはメッセージを寄せ、「原作者は作曲者みたいなもの。私が描いた『のだめカンタービレ』という曲がアニメ、ドラマから今度は舞台という新しいステージで、演出する方々が指揮者となり、ソリストである役者さんたち、舞台を作り上げる多くのスタッフさんが一丸となって、また新しい演奏を聴かせてくれるのだと、とてもワクワクしております。そして、天才的“のだめソリスト”の上野樹里さんと、舞台で大活躍中の三浦宏規さんの、新しいのだめと千秋を見られるのが本当に楽しみです! 皆さま、どうぞ自由に、楽しく頑張ってください!」と期待を込めた。
メッセージを聞いた上野さんは「ソリストか」としみじみ。「私の『ぎゃぼ~』(作中の印象的なせりふ)の言い方はあれでよかったのか、とか思うんですけど、でもそうなっちゃうんだから……。今回も三浦くんと一緒に、自然に醸し出されるのだめを演じられたらと思います。舞台は初めての経験になるんですが、千秋先輩についていきますので、よろしくお願いします」と話した。
さらに「のだめは感情表現が豊かな役。笑ったり、悔しい気持ちになったり、悲しくなったり、幸せになったり、皆さんの笑顔が感じられる舞台にできたらいいなと思っています」と意気込みを語った。
会見には三浦さんも出席。ドラマ版、映画版では俳優の玉木宏さんが千秋役を演じたことから「玉木さんじゃないのかってびっくりされそう」とジョークを飛ばしつつ、「(ドラマや映画を)なぞるのではなく、二ノ宮先生が描いたのだめという作品が舞台でどんな景色になるのか、模索しながら皆さんと一緒に作り上げていきたいと思います。舞台版も成功したと思ってもらえるように、精いっぱい頑張りたいと思います」とコメントした。
ミュージカル「のだめカンタービレ」は2023年10月にシアタークリエ(東京都千代田区)で上演される。