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俳優の明日海(あすみ)りおさんが、戸田恵子さんとともに主演するミュージカル「エリザベス・アーデンvs.ヘレナ・ルビンスタイン -WAR PAINT-」が5月7日から上演される。2人は今回が初共演。「戸田さんとの共演が楽しみ」と話す明日海さんに、歌稽古(げいこ)が始まったばかりというタイミングで、舞台の魅力を聞いた。(全3回の1回目)
「戸田さんが出演されたドラマ『ショムニ』シリーズが大好き。私にとって戸田さんは、その役のイメージが強かったんですが、実際に初めてお目にかかったとき、とても柔らかい優しい方で、役とのギャップに驚きました。
戸田さんは、舞台、映像、吹き替え……と、いろんな分野を経験され、ずっと続けていらっしゃって各方面から信頼の厚い方。一緒にお芝居をすると、どんな感覚になるのか、とても楽しみです。それにお芝居は、上手な人とやることで最も身についていくもの。まずは自分の演技プランを作らず、戸田さんのお芝居を受け取ってみたいです」
明日海さんと戸田さんが演じるのは、20世紀前半の化粧業界に革命を起こしたエリザベス・アーデンとヘレナ・ルビンスタイン。今よりも女性の活躍の場が少ない時代に事業を興した二人は、自らの化粧品ブランドを世界的地位に押し上げ、争い、おとしめあいながら、同じような運命をたどっていく。
「二人のようにライバル心をむき出しにすることは、日本人にはあまりない感覚かもしれません。でも、それがとても気持ちいいんです。これだけ意地を張ると可愛く見えてくるし、同じ女性としてかっこいい。こんな生き方もすてきだなと思える二人です。
私が演じるエリザベス・アーデンは、確固たる信念、プライド、美学を持った人。とてもすてきで、好きな女性です。夫をなだめて、転がして、押さえ込むこともうまい。喜怒哀楽がはっきり出せるところはうらやましいですし、チャーミングだなと思います」
2017年にブロードウエーで幕を開け、今回が日本初演。「新しいミュージカルであるためか、スピーディーで、美術も凝っていて視覚的にもおしゃれ。楽曲はバラードもあり、華やかなナンバーもあってバラエティーに富んでいます。曲も“おしゃれを効かせてあって”難しいですね」と言う。
「例えば4拍子の間に想像もしないタイミングで5拍子が入ってきたり、聞き慣れない和音が入ってきたり……。そういった手法がふんだんに使われているので、とても難しいですが、『わあ、おしゃれ!』と思って聞いていただけるように練習に励んでいます。
舞台はその日、その回にしかないお芝居、歌をお客様にダイレクトに感じてもらえるのが一番の魅力。共演者のみなさんとバランスを見ながら、集中して素直に演じて、男女問わず、いろんな年代の方にこの作品のおしゃれな世界観を楽しんでいただきたいですね」
<プロフィル>
あすみ・りお 1985年6月26日生まれ。2003年、宝塚歌劇団に入団。2014年5月、花組トップスターに就任した。2019年11月、惜しまれながら退団。その後はNHK連続テレビ小説「おちょやん」、舞台「ポーの一族」、「マドモアゼル・モーツァルト」、「ガイズ&ドールズ」、連続ドラマ「コントが始まる」「大病院占拠」(ともに日本テレビ)などに出演。初冠番組「明日海りおのアトリエ」がHuluでシーズン2まで配信。
*……ミュージカル「エリザベス・アーデンvs.ヘレナ・ルビンスタイン -WAR PAINT-」は5月7~17日に日生劇場(東京都千代田区)で上演。同27~29日に森ノ宮ピロティホール(大阪市中央区)、6月2~4日に御園座(名古屋市中区)で、同8~13日に京都劇場(京都市下京区)で公演を行う。