戸田奈津子：87歳の現役字幕翻訳者　「親不孝な娘だった」　夢を追い続け映画と歩んだ人生を「徹子の部屋」で語る

　字幕翻訳者の戸田奈津子さんが、8月17日に放送される黒柳徹子さんの長寿トーク番組「徹子の部屋」（テレビ朝日系、月～金曜午後1時）に出演する。現在87歳の戸田さんは、字幕翻訳を40年以上続け、手がけた作品は1500本を超える。夢を追い続け、映画と歩んだ人生を振り返る。

　1歳の時に戦争で父を失った戸田さん。戦後解禁された洋画の夢のような世界に夢中になり、保険会社に就職するも字幕翻訳者の夢を捨てきれずに退職。ひたすら夢を追い続けて20年。「地獄の黙示録」（1979年）で認められた時には43歳になっていた。

　戸田さんは「親不孝な娘だった」と当時を振り返る。二人暮らしだった母は97歳で亡くなった。後年はせめてもの親孝行として一緒に世界を旅したと話す。

　今も現役の戸田さんは、公開中の映画「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」や「ミッション：インポッシブル／デッドレコニング PART ONE」も手がけている。「ミッション：インポッシブル」で主演する俳優トム・クルーズさんとは30年以上の付き合いがあり、昨年の来日時に初めて一緒にお茶を楽しんだというエピソードも披露する。