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俳優の佐藤健さんが3月22日、東京都内で行われた映画「四月になれば彼女は」(山田智和監督)の初日舞台あいさつに出席。21日に35歳の誕生日を迎え、共演者や来場者から祝福された。抱負を聞かれると「フルスロットル、マックス、ウルトラスーパーパワー全開でやりたい」と意気込み、35歳になって「ついに初めて本気を出しています。自分でもどうなるのか分からない。怖いです、自分が。わくわくしています」と心境の変化を吐露した。
続けて「20代はなんとなく頑張っていた。言われたことを、ただがむしゃらにやっていた。当時は当時なりの本気を出していたけど、もうちょっといろんなことが俯瞰(ふかん)で見られるようになって、この方向に全力を出したらもっと遠いところに行けると分かるようになった。より明確に深く、努力していきたい」とさらなる飛躍を誓った。
映画は、新海誠監督の「君の名は。」(2016年)や「すずめの戸締まり」(2022年)の企画・プロデュースなどを担当した川村元気さんの同名小説が原作。婚約者が「愛を終わらせない方法、それは何でしょう」という言葉を残して姿を消してしまった主人公の精神科医・藤代俊のもとに、10年前の初恋の女性から手紙が届く……というストーリー。主人公の藤代を佐藤さん、婚約者を長澤まさみさん、初恋相手を森七菜さんが演じている。
原作者である川村さんが、取材を進めるなかで恋人がいない人が増え、恋愛が消えたと感じたことから着想を得たという。
この日は長澤さん、森さん、山田監督も登場。「最近の恋愛」について、佐藤さんは「恋愛しなくても楽しい世界になっている。恋愛しなくても楽しく過ごせる人が多い」と分析。森さんは「同世代を見ていると、恋愛のハードルが高いんだなと思います。恋に落ちるときの感じとか、アニメやキラキラしたドラマを見ているから、それ相応のものじゃないとダメって思っている」と持論を展開した。
また、佐藤さんはまもなく開花する桜を、映画のスタッフ、キャスト全員で「見たい」とコメント。「公開してからが本番なのに僕たちは離れ離れになる。もうチームで集まることはなくて、もう何年も会わなかったりする。なので、みんなで桜を見たい」と提案すると、長澤さん、森さんも「行きましょう!」と大賛成だった。