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俳優の奥菜恵さんが写真集「奥菜恵写真集 Okina Megumi」(宝島社)を発売した。現在、44歳。写真集を発売するのは15年ぶり。「このタイミングで、まさかまた写真集を出させていただけるなんて思ってもいませんでした。だからお話をいただいてびっくりしました」と明かす奥菜さんに話を聞いた。
「気張らずに、今のありのままのナチュラルな姿を撮ってもらいました。集中して、のびのびと撮影できたと思います。すべてが楽しくて、私にとって幸せな時間でした」と撮影を振り返った奥菜さん。
「私、カメラの前に立つのが好きなんです。人前に出るのは苦手。目立ちたくない、陰に隠れていたいと思う性格なんですけれど、写真や映像の現場でカメラの前に立ったときの、別世界に入り込む感じがすごく好き。いろんな景色や風を感じて、自分の湧き上がってくる感情をそのまま表現できる幸せがありました」
お気に入りは、レオタードにチュールのスカートというブラックの衣装で撮影した写真。大胆に肌を見せた写真もあり、撮影前には少しずつボディーメークにも取り組んだという。
「肌を露出するのは分かっていたので、少し体重を増やしてメリハリをつけるような運動をしました。ジムに行ったり、プロテインを飲んだりもしましたね」
以前、写真集を発売した15年前は、長女を出産した年。当時のことを聞くと……。
「初めての出産、初めての育児で、自分に余裕がない時期でしたね。それから次女も誕生して……。やはり育児は学びが多く、子供たちからいろんなことを教えてもらっています。振り返ると楽しいことも、大変なことも、いまでは全部が良い思い出です。まだ成人したわけではないんですけれど(笑い)」
そして、「やっと最近、自分なりの“手の抜き方”を覚えてきた」と話す。
「昔は目の前のことに必死で、すべて全力で完璧にやろうとすることで疲れてしまう部分もあったと思います。いまは、良い意味で“良い加減に”楽しみながら生活できている実感がありますね」
昨年9月には「あらゆる肌悩みを抱える人の力になれるように」と自らプロデュースした美容液「ni-Nin(ニーニン)」を発売した。自身の皮膚疾患「尋常性白斑」を機に、約2年かけて開発した。
「芸能の仕事しか知らない人間だったので、事務的なこと一つとっても初めてのことばかりでした。今は百貨店での催事に向けた打ち合わせも自分ですべてやっています。まだまだ日々、学び。知らないことを知る過程は大変だけれど楽しいし、充実していますね。
美容液を発表したときに、自分の病気も告白しました。公にしたことで『同じ病気でいじめや差別を受けて苦しかった。勇気づけられた』という声や、『この病気の認知につながってくれたら』という声をたくさんいただきました。それだけでも、よかったんだなと感じています。
新しいことを始めたり、病気のことがあったり、人生にさまざま変化がある中で、いろんなことを楽しんでいたい。これからも、うまくバランスを取りながら過ごしていきたいですね」
<プロフィル>
おきな・めぐみ 1979年8月6日生まれ。広島県出身。1992年にデビューし、映画、テレビドラマ、舞台などで活躍。近年では昨年公開された映画「キリエのうた」(岩井俊二監督)に出演。今年は劇作家・演出家ケラリーノ・サンドロヴィッチさんが主宰する「劇団ナイロン100℃」の結成30周年記念公演・第2弾「ナイロン100℃ 49th SESSION『江戸時代の思い出』」に出演する。本多劇場(東京都世田谷区)で6月22日から。新潟、兵庫、福岡でも上演する。