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俳優の永作博美さんが6月25日、東京都内で行われた、Amazonのオーディオブックサービス「Audible(オーディブル)」の記者発表会に登場した。2人の子供を持つ母でもあり、同サービスで朗読を担当している永作さんは、子供への本の読み聞かせと、朗読の共通点を語った。
子供に絵本を読み聞かせていた経験を振り返り、「子供って、本を読むとすぐ寝るんですね(笑い)。あの子たちは絵本なので絵は見ていますけど、聞きながら、頭の中で想像しながら、頭の世界の中を旅している。そのうちに寝る、という気持ちよさ(がある)」と話した。
オーディオブックにも似た雰囲気を感じているといい、「映像と違って、目に入ってくる刺激がないから、聞こえる音から自分の世界を作れると思うんですよね。そういう気持ちよさがある」と語った。
この日は、同サービスで配信中の短編集「サファイア」の作家、湊かなえさんと、同作品で朗読を担当した永作さんが対談。永作さんが同サービスで朗読をするのは同作が初めて。「私ができるすべての役者のことと、私の持ってる知識と人生経験、本当にすべてを使ってやらせていただいた気がします」と収録への思いを明かした。
さらに、「たとえば男の人の声と、同年代の女性の声。これは比べようのないぐらい両方難しかったです。動物(の声)よりも難しいです。同年代の女性が3人出てきたり、年の違う同性が出てきたり、家族全員をひとりでやるとか……(笑い)。7編あったので、登場人物が多かったです」と苦笑いで苦労をのぞかせていた。