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作家・村上春樹さんの短編小説を原作とする劇場版アニメ「めくらやなぎと眠る女」(ピエール・フォルデス監督、公開中)で初めての声優に挑戦した俳優の玄理さん。現在37歳の玄理さんに、健康や美容で意識していることを聞いた。(前後編の後編)
◇ピラティスでストイックに体作り 「続けるほど体幹が強く」
昨年の父の死をきっかけに、健康への意識はさらに高まっているという。
「母と体質が似ていて、これまでそんなに体重の増減がなかったんですけど、夜遅くに食べたり、それこそお酒を飲んだ後のラーメンなどは絶対にしなくなりました。翌日に響くなって分かったし、お酒の量も減りました。あとは、睡眠の質を良くしたくて、枕を変えました」
取材時は、漢方を飲んでいるところだと言う。
「2週間続けて飲んでいます。目に見えて、しわがなくなったとか、そういうことではないんですけど、なんか体が軽いかも、元気かも?みたいな。いろんなことをちょこちょこ試してみています」
出演作品が続く時には運動の時間がなかなか取れないこともあるが、定期的にピラティスに通っている。
「ピラティスに通い始めて4、5年たちました。初めはけっこうストレッチ要素が大きいものや、見栄えのいい動きをやっていたんですけど、今は本当に見えない体の奥の筋肉を殴られるような、ストイックなことをしています。続ければ続けるほど体幹が強くなった気がします。また、ファッションの仕事もあり、写真を撮られることも多いんですが、立ったときの姿勢とか、写り方でも変化が分かるんです」
◇美容ルーティンは無意識に無理なく 体重計を置かず「気になったら頑張る」
美容面で気にかけていることを聞くと……。
「英語や韓国語の勉強もそうなんですけど、無意識に習慣化するので、あらためて聞かれると『なにか特別なことやっていたかな?』って。日々のルーティンをお話しすると『めっちゃストイックですね』と言われることが多々あるんですけどね。
私は健康と美容は密接だと思っていて、美容だけっていうよりは、体にいいとか、体質が変わるとか、体内の環境を良くすることで肌がきれいになるとか、そういうことに興味があります」
玄理さんが無意識に無理なくやっていることこそが、美容や心の健康につながっているのだろう。
「体重計も家に置いていません。置いてしまうと、 何百グラム単位で気にしちゃうんですよ。でも女性は体調によっても変化するじゃないですか。だから体重計は見ず、食べすぎたなと思ったら翌日に調整するようにして、あまり無理に我慢したりはしないようにしています。例えば、鏡で全身を見た時に気になったら頑張ればいいし」
サウナや温泉に行った時に設置されている体重計に乗ると、「これぐらいだろうな、という想像通りの数字です」という。
「十数年もこの生活しているので、自分のことは分かっていると思います。体を冷やさないように、夏以外は生野菜を食べないとか、白砂糖をあまり取らないとか、あまり自分の体に合わないものを取らないことのほうが大事なのかな」
忙しい日々の癒やしの時間について尋ねると、「取材で皆さんからこういう質問されることが多いんです。きっと皆さんお忙しいんですね」と笑いながら、こう答えた。
「ありがたいことに忙しくさせていただいてたので、休みの日はずっと寝ています。起きると、韓国ドラマを一気見しながら、ワンちゃんとお昼寝して、ご飯もデリバリーして。だらけられるだけだらけるんです。そういうのが一番幸せな休みの過ごし方ですかね。自分に甘く、極力動かず、何もしないというぜいたくは最近実感しています」
<プロフィル>
ひょんり 1986年12月18日生まれ。東京都出身。日本語、韓国語、英語のトライリンガル。2014年、映画「水の声を聞く」(山本政志監督)に主演し、第29回高崎映画祭最優秀新進女優賞などを受賞。2017年、ソウル国際ドラマアワードでアジアスタープライズを受賞。近年の出演ドラマに「Eye Love You」(TBS系、2024年)、「院内警察」 (フジテレビ系、2024年)、「TOKYO VICE Season2」(WOWOW、2024年)など。日本語版声優として参加した映画「めくらやなぎと眠る女」が公開中。