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多部未華子:子どもには「一人でも生きていける人になってほしい」 自分と同じ俳優になりたいと言われたら?

 俳優の多部未華子さんがディズニー&ピクサー映画「インサイド・ヘッド2」(ケルシー・マン監督)の日本語吹き替え版で新キャラクターのシンパイの声を担当している。主人公の少女ライリーの成長を描いた今作にちなみ、多部さんに自身の子育てについて、また40代に向けての思いなどを聞いた。(前後編の後編)

 ◇母の姿に反応も「この間、私ではない俳優さんを見てママって」

 2019年に結婚し、2021年に第1子を出産した多部さん。少女の成長を描いた今作にちなんで、自身の子どもにどういう人に育ってほしいかと尋ねた。

 すると多部さんは「自分で何事も責任持って決められる人になってほしいです。一人でも生きていける人、自立している人になってほしい」と母の顔で語る。

 自分自身は「自覚しているぐらい、本当に甘やかされて過保護に育ってきました」といい、「怒られたことはないし、これをしてはだめと言われたこともない。言われていても聞いてなかったのかもしれないですけど(笑い)」と振り返る。

 自分がされたのと同じように甘やかすのではなく、「自分で生活ができる経済力を身につけてほしい。その術(すべ)を提示しつつ、あとは自分のやりたいように生きてほしいなと思います」と話した。

 「例えば、自身と同じように俳優をやりたいと言ったら?」と尋ねると、「絶対にダメです! でも、(自分がやっているので)言えないですよね。でも嫌です……」と答えた。

 理由は「大変だから」というが、「でも、どの仕事も大変だからな……。止められないですよねっていう話を、よく同じ職業の友達と話しています。子供がやるって言ったら止める権利ないもんねって」と笑顔で語る。

 子どもは、母の姿をテレビで見かけると反応するというが、「この間、私ではない俳優さんを見て、ママって。ママのこと、こう見えてるの? ありがとうって(笑い)」とほほ笑ましいエピソードを披露した。

 「インサイド・ヘッド2」については、「子どもには単純にお話が面白い、キャラクターが可愛いと楽しめると思いますけれど、大人の方がダイレクトに心に響く作品なんじゃないかな。だから親子、家族で見てほしいなと思います」とメッセージを送る。

 ◇最近は年を重ねるのが楽しみになってきた

 今年35歳になった。アラフォーの仲間入りを果たしたが、残りの30代をどのように過ごし、どんな40代にしたいかを聞いた。

 「20代のときは周囲から『本当に30代って楽しいよ』と言われて、20代を過ごしてきました。40代の人たち見ていても楽しそうだから、きっと自分も楽しめるんだろうなと思っています」

 そんな中で、最近ハマっているのは、「いろいろなものを炭酸で割ったり、今までは夏でも温かい飲み物を飲んでいて、家で氷を入れて冷たい飲み物を飲むことが、これまでの人生でほとんどなかったのですが、最近は暑すぎて、氷を入れて何か飲むことにハマっています」という。

 その飲み物を「いろんなグラスで飲むのにもハマっています。お祝いや何かの景品などでいただいたグラスが数種類あって、ずっと箱に入れていたんですけど、片っ端から全部出して、今日はこのグラスでいこうかなと冷たい飲み物を入れて飲んでいます」と明かした。

 最近は、年を重ねるのが楽しみになってきたともいい、「毎日楽しいです! 1日1日があっという間に終わってしまうんですが、それも楽しい」と笑顔で語る。

 そこは声を担当したシンパイと違って、「人生観とか、1年後、2年後のことを、あまり心配することってないんですよ」といい、「最近は、結構ポジティブに考えられるようになりました」とあくまで前向きに語った。

 「インサイド・ヘッド2」は、大人になると増えていく感情をテーマに、成長して新たな壁に直面する主人公ライリーの物語を描いた。ライリーを子供の頃から見守る感情のヨロコビ、カナシミ、ムカムカ、ビビリ、イカリのほか、新たな大人の感情としてシンパイ、イイナー、ダリィ、ハズカシが現れる。

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