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最上もが:ファンの「やっと課金できる」という声が後押しに クラファン「CAMPFIRE」でスキンケアブランドのプロジェクトを実施

 アイドルグループ「でんぱ組.inc」の元メンバーでタレントの最上もがさん。シングルマザーとして3歳の娘を育てながら、家族で使えるスキンケアブランド「mrum's(モルムズ)」の始動を発表した。現在、第1弾アイテムのミスト化粧水を準備中で、クラウドファンディング(クラファン)の「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」で9月30日まで資金を募っている。「子育ては大変なことと、楽しいこと幸せに感じることが半々」という最上さんに近況やブランド、クラファンへの思いを聞いた。(前後編の後編)

 ◇お風呂上がりの時短に 親子で使えるミスト化粧水を開発

 始動したスキンケアブランド「mrum's」は、「仕事をしながらの子育てで、少しでも時短をしたいのは、きっとみんなの共通の願い」と大人も子ども使える、肌に優しい製品を目指している。第1弾のミスト化粧水は、風呂上がりの親子の保湿タイムをイメージして考案した。

 「お風呂上がりに、親子で同じ化粧水をパパッと吹き付けられたら、すごくラクになると思って最初にミスト化粧水を選びました。肌に優しいだけでなく、保湿力が高いことも重要。敏感肌の自分の肌をいちばんの実験台にして、繰り返しサンプルを作って納得のいく製品になるよう、考えました」

 ◇“遠征”が難しい人にも喜んでもらいたい

 クラウドファンディングは、インターネット上で不特定多数の人々から資金を調達する仕組み。出資するとお礼として「リターン」がもらえる。最上さんが資金の調達に利用するのは2年ぶり。今回、スキンケアブランドのプロジェクトをスタートすると4日で目標額を達成した。現在は目標額の200%達成を目指している。

 資金を募るクラウドファンディングのシステムに疑問を持ったこともあったが、ファンからの「やっと課金できる」という声が後押しになった。

 「アイドルのときは、ファンの方がCDを買ってくれて、握手会をやったり、ライブがあるのは日常でした。でも2017年に卒業してからはそういったことがないので、応援したいのに応援の仕方が分からないという声が届いていたんです。特に“地方勢”の方から『東京のイベントには行けないけれど“支援”という形で応援できるのがすごくうれしい』と言ってもらえて、リターンという形でお返しできるからお互いにとってプラスなんだなと思えるようになりました。

 今回はイベントへの“遠征”が難しい人にも喜んでもらえればと、オンラインなどのリターンも考えました。ファンの方と話すことが好きなので楽しみにしています」

 ◇人生でいまがいちばん明るい気持ち 今後も幸せな道を選びたい

 生活が変わり、柔らかでハッピーなオーラが加わったことで、ますます魅力的になった最上さん。「ファンの人にも、『明るくなったね』ってすごく言われるんですよ」とはにかむ。

 「これまで生きてた中で、いまがいちばん気持ちが明るいですね。アイドル時代は少し、神経質になりすぎている部分があったかもしれません。ファンの人にとっては、自立しちゃいすぎて、応援するベクトルからは違ってしまうのかなとも思うんですが……。

 でも絶対、今後のことを考えると前向きな方が良いなと思います。うつ病でアイドルの仕事を辞めたとき、芸能の仕事をやめようと何度か思ったことがありますが、ファンの方々との交流の中に、この仕事のやりがいを見つけました。「できる限り表舞台に立っていてほしい」と言ってくださる方もいるので、バランスをとって、自分が幸せを感じられる道を選んでいくことが、今の目標です」

<プロフィル>

もがみ・もが 1989年2月25日生まれ、東京都出身。A型。2011年、アイドルグループ「でんぱ組.inc」に加入し芸能界デビュー。2017年にグループ脱退後は、個人事務所を設立。2021年に第1子を出産。公式サイト:https://mogatanpe.com 最上もがスキンケアブランド《mrum's》立ち上げプロジェクト:https://camp-fire.jp/projects/781151/view

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