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56歳になった俳優の有森也実さんが、10月8日放送の黒柳徹子さんの長寿トーク番組「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に23年ぶりに出演した。
母は2015年に死去したが、大好きだった。「くっついて歩いて。洋服もほとんど母が作ってくれましたし、バレエを習ったのも母の影響だと思いますし」。母は「わりと奔放」だったので、大人になってからは気持ちのすれ違いがあった。「でも、娘と母親ってそういうものかもしれないなと最近は思います」
最期は自宅でみとった。ほぼ2カ月、一緒に過ごせた。「母も私に甘えられてよかったんじゃないですかね」。母が亡くなる少し前、もう目もあまり見えなかったのではないかと思うが、「私の顔をまじまじと見て、『也実は美人だねー』って言うんですよ」。
恥ずかしかったが、「ママらしい」とも思った。今振り返ると、母は美しさにとてもこだわりのある人だったから、母らしい言葉を私に向けてくれてありがたいと思えるようになった。
あとでヘルパーさんに聞いた話だが、母は「今日は車椅子に乗せてもらいたい」とヘルパーさんに頼み、「私の化粧道具はどこかしら 」と家の中を探したことがあった。「いろいろな人がお手伝いに来てくださるのに、汚い顔になっていたらいやだから」というのが理由だった。その化粧箱を母のベッドの横に置いた。「私よりも女優さんぽい人でした」