1月6日放送の「徹子の部屋」に出演した小林旭さん=テレビ朝日提供
俳優の小林旭さんが、1月6日放送の黒柳徹子さんの長寿トーク番組「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演。5年前に84歳で亡くなった妻で元俳優の青山京子さんの思い出などを語った。
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青山さんは何か調子が悪そうな顔が1年ほど続いた。「お疲れさま」と言って出てくる顔が、日増しに疲れて来ているような、げっそりとした顔になってきた。「おいどうした、どこか悪いんじゃないか?」と聞いても「いやいや大丈夫。私は大丈夫」。しかしその時にはすでに脳腫瘍に侵され始めていたという。
頭が痛くてしょうがないというのを、小林さんに言わずに娘に言っていた。娘が脳外科に連れて行ったら、脳腫瘍が見つかり、いきなり入院となった。しばらくの間、面会できなかった。見舞いに行くと、小林さんの顔を見て「ごめんなさい。こんなになっちゃって」と謝った。「こんなになっちゃって」というのは、頭蓋骨(ずがいこつ)を切ったり髪の毛が短くなったりしたことを言っていたのだろう、という。
「ちょっと気遣いが過ぎたんでしょうね。腫瘍で苦しくなっている時も、僕に無駄な神経を使わせたくないということで、痛いとか疲れたとか一切言わなかった。頑張り屋だといえば頑張り屋なんですけど、善し悪しですよね。もっとはっきりと普通に言ってくれていれば、何か打つ手があったんじゃないかなと思うことが多々あります」
「あしたね」「うんあしたね。おやすみなさい」と何気ない言葉を交わして病院を出た数時間後に亡くなった。脳腫瘍が最終的に肺に転移していた。小林さんの入れ替わりで見舞いに行っていた息子から「今お母さん息引き取ったよ」と電話があり、慌てて病院へ飛んで行ったが、その時にはもう体が冷たかった。「とっても素晴らしい人生を過ごした。幸せだったよ私は。ご機嫌よう」と言って逝った、とあとで息子から聞いた。
開けっぴろげに何でも言って伝えてくれなかった分、寂しかったなと思うことが多々ある。「自分のつらいところや苦しいところは絶対見せたくないと。こぼさなかったですね何にも。後になればなるほど切ないですよ」「ほんと寂しい」。家に一人でいて、動くたびに、思い出すことが多々ある。「あんちきしょうと思うことは多々ありますね」
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