初の写真展「視点と始点」を開催する「SixTONES」の京本大我さん
人気グループ「SixTONES(ストーンズ)」の京本大我さんが、初めての写真展「視点と始点」を、3月3日から東京・渋谷のMIYASHITA PARK内のアートギャラリー「SAI」で開催する。2日、プレス取材会が行われ、京本さんがカメラを持ち始めたきっかけや、“初出し”の新たに始めたことなどを語った。
あなたにおすすめ
彩風咲奈:宝塚退団から3カ月すぎ、夜ふかしが「許せるように」 ブロードウェーへの夢も明かす
京本さんは昨年12月の30歳の誕生日に、初のソロ写真集「Retrace.」を発売した。「いろんな場所を訪れながら、20代最後の年を追いかけていただくというコンセプトで、その行く先々での自分でも撮影していた」という。「せっかくなら皆さんに、20代最後の1年間に見てきた僕からの景色を、写真集とはまた違う形で皆さんにお届けできたらなと思って写真展を開催することになりました」と話した。
写真を撮り始めたのは数年前。「幼少期というか、小学生くらいからぼんやりと写真を撮ることが好きな感覚はあったんですけど、カメラを買うほどではありませんでした。数年前から、30歳以降の自分のビジョンを考え始めた時に、やっぱり自分は、クリエーティブなことをどんどんやっていけるポジションであれば、メンバーとかグループにもっともっと貢献していけることがあるかもしれないなと思いも強くあって。絵を描くことも頭にありましたけど、最初に飛び込んでみたかったのは写真の世界でした。いい意味で開けていけそうな予感を信じて、カメラを始めました」
タイトル「視点と始点」については、「おこがましいですけど、自分が見てきた景色や視点を皆さんと共有することで、なにかのスタートや、ずっとやってみたいと思ってたけれど忘れてたことを思い出すきっかけになれば、僕がこの展示をやる意味がより生まれてすてきだなと思いました」と説明した。
会場には、京本さんが1年間で撮影した97点の作品が並ぶ。写真を選んだ当初は500枚ほどになってしまったといい、「もどかしい思いもしながら、400枚削りました」と振り返る。会場の選定や印刷、展示スペースの照明までこだわりぬき、「僕のわがままを100%表現してくださったスタッフさんに本当に感謝しています」と話した。
タイトルにちなんで、新たに始めたことを聞かれると、「初出しになるんですけれども……」と前置きし、油絵を始めたことを明かした。
「最初は、写真だけではなく、いろんなことを混ぜた見せ方みたいなことを想定していて、写真に油絵を施すとか考えていたところで、実はそれに伴って油絵も始めました。学生時代は美術部で油絵を描いたことがあるので、初めて挑戦したというか、久しぶりだなという感覚なんですが、30歳になってまたあらためてやったからこそ、新しい技法だったりとか、テイストになったりしています」
「信じられないスピードで作品が出来上がっている」といい、今年に入ってから始めて、すでに完成したものは7、8作品ある。アトリエに4、5時間こもることもあり、「父(京本政樹さん)と母と3人で夕食の約束をしていても、その前にアトリエに入ってしまうと、約束の時間を過ぎてしまって両親がリビングで待ち続けていたことも。出来上がった作品をお土産のように持って帰るので、『この絵はすごいな』とか言ってくれて、(待たせたことは)チャラになります(笑)」と家族とのエピソードを語った。政樹さんは多摩美術大学出身で、京本さんは「小さい頃とか、父親にずっと絵を教わっていました」と振り返った。
「描く時間や。写真を撮る時間、曲を作る時間など、僕にとって創作している時間はすごくストレスフリーな時間。ここまで趣味の範囲でやってきたところもたくさんあるので、“生む苦しさ”はまだ感じられてないんです。これから先に来る苦しむことがあるかもしれませんが、今のところは本当に楽しく創作できていて、むしろ発散していく感覚です」と創作活動への思いも語った。
京本さんは先月、ソロアルバムの発売とライブツアーを発表。秋には主演ミュージカルの公演も控えている。「昨年は、自分の限界を突破したなっていうくらい、SixTONESも個人ごともけっこうボリュームのある年でした。29歳の時は『30歳になったら一瞬休みたい』と思っていたんですが、気づいたら30歳もめちゃくちゃ盛り込んじゃって……」と笑う。
「ミュージカルはやりたいし、ソロプロジェクトもどんどんやっていきたくて。もちろん、軸にはSixTONESの(結成10)周年というのもあるので、より活発にやりたいと思っています。結果的に11月ぐらいまでスケジュールが決まっていて。2カ月後に人間ドックにも行くんですけど、とにかく一番に健康を気にかけながら。今いただいたものと自分でやりたいことを。最大限の責任を持って皆さんにお届けできるように、万全な形で取り組みたいなと思っています」と意気込んだ。
あなたにおすすめ
彩風咲奈:宝塚退団から3カ月すぎ、夜ふかしが「許せるように」 ブロードウェーへの夢も明かす