中山美穂さんの主演映画「Love Letter」4Kリマスター版のキービジュアル(C)フジテレビジョン
1985年のデビュー以来、歌手・俳優として数多くの作品で多くのファンの心をつかみ、昨年12月に逝去した俳優で歌手の中山美穂さんが主演を務めた映画「Love Letter」(1995年)の公開から30年を記念した4Kリマスター版が、4月4日、TOHOシネマズ日比谷(東京都千代田区)ほか、全国の劇場で公開される。
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映画は、岩井俊二監督の長編デビュー作で、豊川悦司さん、酒井美紀さん、柏原崇さんらが出演。北海道・小樽でのロケーションなどが話題を呼び、今もなお恋愛映画の金字塔として世界中で愛され続けている。
物語は、中山さんと豊川さんが紡ぐピュアラブストーリー。山の遭難事故でフィアンセの藤井樹(豊川さん)を亡くした渡辺博子(中山さん)が、樹が昔住んでいた小樽=天国へ届くはずのない一通の手紙を出す。すると、樹と同姓同名で中学時代の同級生の女性の元へと届き、埋もれていた二つの恋が浮き彫りになっていく。中山さんが渡辺博子と手紙を受け取る藤井樹の難しい二役に挑戦している。
◇岩井俊二監督のコメント全文
劇場公開から気づけば30年。当時、テレビドラマはいくつかやっていましたが、長編映画は1作目。35mmフィルムで撮影するのもはじめてということもあり、ビデオカメラとは違う集中力が必要でした。
「手紙」という題材がとても難しく、脳みそをくたびれさせながら悪戦苦闘して創りあげました。うまくいっているのか最後まで不安でしたが、初号を観た中山美穂さんが涙を流してくれた時に、やっと映画が完成したのかなとホッとしました。
中山さんとは、30周年にあわせてロケ地の小樽に行こうと話していたところだったので、突然の報せを受け、とても驚き言葉になりませんでした。
そんな時に公開30周年を記念して4Kリマスターを劇場で上映していただけると聞き、改めて「Love Letter」が永く愛されていることを感じました。今でも、若い方や世界各国の方たちからSNSを通じて「『Love Letter』を観ました」というコメントをいただきます。
4Kリマスター化にあたっては、フィルムでは細かい調整が効かなかった部分に手を加え、音声はドルビーSRから5.1chのデジタルサラウンドに変更しているのですが、センターはフィルムの音を残しています。30年の時を超えてスクリーンに蘇る「Love Letter」を、ぜひ劇場でご覧いただければと思います。
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