映画「てっぺんの向こうにあなたがいる」の完成報告会見に出席した吉永小百合さん
俳優の吉永小百合さんが5月13日、東京都内で行われた映画「てっぺんの向こうにあなたがいる」(10月31日公開、阪本順治監督)の完成報告会見に出席。現在80歳の吉永さんは、撮影のために耳にピアスの穴を開けたことを明かした。
映画は、女性として世界で初めてエベレスト登頂を成し遂げた登山家・田部井淳子さんの実話に基づく物語。輝かしい偉業をはたした後、晩年は余命宣告を受けながらも、家族や友人、周囲を朗らかな笑顔で巻き込み、“てっぺん”に挑み続けた女性登山家と家族のストーリーが描かれる。
モデルとなった田部井さんがピアスの穴を開けていたことから、阪本監督が「吉永さんもピアスの穴を開けたんです」と明かし、吉永さんは「田部井さんがつけていた本物のピアスをいただいて。きょうもつけさせていただきました」と報道陣に披露した。
続けて「大変だったのは1カ月間泳いでいけないと言われ、私にとって泳げないことはとてもつらいことでした」と振り返った。それでも「この年齢になって時代劇のオファーはないかもしれないですし、開けようと思って。解放されたような良い気持ちになっています」と語った。
本作が124本目の映画出演となり、「(富士山で例えるなら)8合目ぐらいでしょうか。頂上までいけるか分からないですが、やれる限りは一歩ずつ歩いていけたら」と芸能生活を振り返った。