トーク番組「徹子の部屋」に出演する吉永小百合さん=テレビ朝日提供
俳優の吉永小百合さんが、12月22日放送の黒柳徹子さんの長寿トーク番組「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演。52年連れ添い、去年94歳で亡くなった夫の岡田太郎さんを振り返った。
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最新作「てっぺんの向こうにあなたがいる」(阪本順治監督)の撮影に入る前、岡田さんががんになった。「全く予期しないことだったので、相当動揺したし、仕事と看病と両立できるんだろうかと、とても、とてもとてもつらかった」と振り返る。
ロケで一泊して、帰ってきてすぐ病院に行くなどして両立した。長い時間、フルタイムではなかったが、「寄り添えたと思う」。「最後は、ロケから帰った時はもう眠って言葉を発してくれなかったんですけど、5時間くらい一緒にいて、それから他界しました。本当に残念ですけれど、(映画の主人公のモデルだった登山家の)田部井(淳子)さんと一緒で、病気と闘って、頑張ったと思うので、そういう意味ではありがとうという思いです」と話した。
岡田さんは、出演した映画を全て映画館に行って一人で見た。「そっと『あそこはこうだったんじゃないのかな』って、アドバイスみたいな形でふっと言ってくれたりするんです。励ますような形で。それがとてもうれしかったんですけれど、今回はそういうふうに見てもらえない(映画公開前になくなった)ので、今度写真を持って映画館に行こうかなとか思っています」
岡田さんはテレビのディレクターやプロデューサー、管理職をしたテレビ業界の人だったので、吉永さんの苦労なども分かってくれた。「定年退職してからサポートしてくれて、料理を作ってくれたり、コーヒーを入れてくれたり、助けてもらったので、その恩返しをちゃんとできていないんじゃないかなと思うことがあります」
「ディレクターを辞めたのは私と結婚したからだって言うんです。『ディレクターや演出家は、女優さんに惚れ込んで撮らなきゃいけないんだけど、自分の家に(吉永小百合という女優の)奥さんがいるとそれができないから』と、他界する1年前に言っていたんです。もうびっくりして。何か申し訳ないことをしたという思いはあります」
結婚52年。金婚式も無事に迎えた。結婚当時の夫の年齢を考えると、「まさか金婚式まではいかないだろうと(思っていた)」。「結婚しないで恋愛でいいんじゃないのと(岡田さんは)言っていたのですけれど、私が無理やり、結婚したいと、押しかけ女房だったんです」と明かし、「(一人になり)これからどうやって自分が歩いていくか、まだ答えが見つからない」と語った。
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