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俳優の大和悠河さんとフルート奏者のCocomiさんが、公開中の劇場アニメ「怪盗クイーンの優雅な休暇(バカンス)」に声優として出演している。初共演のお互いの印象や、理想のバカンスについて聞いた。
◇大和「甘えちゃうところがクイーンと似ている」 Cocomi「推しへの憧れがイルマ姫と同じ」
「怪盗クイーン」シリーズは、はやみねかおるさんの小説で、飛行船で世界中を飛び回り、狙った獲物は必ず盗む怪盗クイーンの活躍を描く。劇場版OVA(オリジナル・ビデオ・アニメ)「怪盗クイーンはサーカスがお好き」が2022年6月に上映された。
アニメ化第2弾となる同作は、宿敵のサッチモから挑戦状をたたきつけられた主人公クイーンが、パートナーのジョーカー、人工知能のRDと共に豪華客船ロイヤルサッチモ号に乗り込む。大和さんはクイーン、Cocomiさんはグーコ王国の王女・イルマ姫の声優を務めた。
--今回が初共演ですが、お互いの印象を教えてください。
大和さん:実はCocomiさんが1歳ぐらいのころ、偶然同じ場所に居合わせたことがあって、どこか不思議なご縁を感じていました。声を録るときに初めてお会いして、20年以上越しに『やっと会えた!』って(笑)。
Cocomiちゃんは、知的でしっかりしていて、活発なイメージがあったので、イルマ姫にぴったりだと思いましたが、取材などで『タイプが違う』と言っていて、びっくりしました。
Cocomiさん:大和さんはアフレコの時にスーツを着ていらしたのが、めちゃくちゃかっこよくて、表紙のイラストのクイーンそのままだ!って思いました。
--出演が決まったときの気持ちをあらためて教えてください。
大和さん:再び怪盗クイーンを演じられるっていうのがものすごくうれしくて。今回は、クイーンの多面性を出したい、よしやろう!とエンジンがかかりました。
Cocomiさん:お話をいただいたときは、興奮と緊張とワクワクが混じるような感情でした。チャレンジングだとは思ったんですが、自分なりにどう表現しようか、周りの人にも聞いて考えながら臨みました。
--演じられたキャラクターとご自身の似ている点、違う点はどんなところですか?
大和さん:サバサバした感じとか、心を許した相手にガンガン甘えちゃうところは似ていると思います。違うのはクイーンの勘の良さ。今回もイルマ姫のことを最初から感づいている部分があるんですが、私はそういうところはけっこう鈍感です。
Cocomiさん:クイーンに憧れて、そうなりたいと思う気持ちは理解できました。私も好きなフルーティストがいて、その方のように演奏できたらと思うことが多々あるので、“推し”への憧れはめちゃくちゃよく分かります。
イルマ姫はアクティブで、アウトドアで、外交的なんですけど、私は内向的でインドアなので、まったく逆です。探究心旺盛なところは似ていると思いますが……。あと、驚いた時の叫び声が『キャー』なところも全く違います。私は驚くと『うぉー!』とちょっと太めの声がでちゃうので。女子っぽい感じは難しかったです。今後もプライベートで出すことはないと思います(笑)。
--声だけで演技をする難しさを感じた点はありましたか?
大和さん:舞台でも声はもちろん大事ですけど、体の動きや表情でも表現できるので、助けられる部分が多いんです。でもアニメでは、“?”や“!”のような心の動きや驚き、迷いなどを、声だけで伝えなければいけない。それは、大変だけど挑戦しがいがありました。
Cocomiさん:“……”とか“?”“!”を声や息づかいだけで表現するのは、めちゃくちゃ難しかったです。シミュレーションゲームで、キャラクターが『ん?』とか反応してくれるので、それを思い出して参考にしながらやりました。
◇理想のバカンスは活動的に過ごすか「寝られるだけ寝る」
--ご自身にとって理想的なバカンスはどんなものですか?
大和さん:私は2通りあって、いろいろな舞台を見に行き刺激をたくさんもらうパターンと、ただひたすら太陽を浴びて寝ているパターン。そのときの自分の気持ちで選びたいんですが、だいたい活動的になります。
Cocomiさん:旅行に行けるなら、パリに行って美術館や演奏会を巡ります。家にいる休日なら、寝られるだけ寝て、起きたら食べて、ゲームやアニメを好きなだけ楽しみたいです。
--大和さんは、お仕事を長く続けていらっしゃるうえで、大切にしていることはありますか?
大和さん:常に前に進もうと思う気持ち。自分自身で成長したいという気持ちがあれば、止まることなく、どんどん前に進んでいけるかなって。『これでいいかな』って思うと、たぶん止まっちゃうんですけど、もっとやれることがあるし、もっと知りたい、こういうことをやってみたいって思う気持ちがエネルギーになって続けています。
前作で声優に初挑戦したときも、できあがった作品を見て、自分自身に点数を付け、『こうやればよかった』『もっと声でこうやって表現したい』という思いになりましたが、こういう思いが大切だと感じています。
--Cocomiさんは、本業の音楽のほかにも声優へのチャレンジなど活動の幅を広げられていますが、新しく何か始める時に大事にしていることはなんですか?
Cocomiさん:すごく下調べをします。気になるとすぐ調べちゃうタイプで、好奇心旺盛な性格でよかったなって思っています。
--忙しい毎日を過ごすなかで、癒やされる時間はどんな時ですか?
Cocomiさん:ゲームとアニメです。アニメは新作もすぐにチェックして、気になるものはほとんど見てしまったので、次は何を見ようか?と考えています。ゲームは勝つまでやるタイプで、勝ったら終わります。テレビとつなげられるゲームは、再現なくやってだめな人間になってしまうと確信しているので(笑)、買わないようにしています。
大和さん:私はバスタイム。今パリに住んでいますが、シャワーだけで済まさずにお湯につかりながら、携帯で調べ物したり、音楽を聴いたりしている時間が幸せです。汗をかくまでいようと思っていて、だいたい15分くらいで汗をかくんですけど、気づいたら1時間ぐらいたっているときもあって、そのうち風邪ひくんじゃないかと……。日々の疲れを取りながら、リフレッシュして寝られます。