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芥川賞作家の金原ひとみさんが、6月22日午後11時放送のドキュメンタリー番組「情熱大陸」(MBS・TBS系)に登場する。予告動画には「すごい腹の立つこととか全て小説に出しているんで、実質すごい興奮して書いています」と語る場面などが映し出されている。
デビュー作「蛇にピアス」ですばる文学賞と芥川賞を受賞して22年。息が詰まるような作風が特徴的だが、昨今は爽快な読後感を残す作品も発表している。今年は原稿用紙1000枚という自己最長の「YABUNONAKA」を刊行した。性加害をテーマにした同作は今の社会の病巣をあぶり出すような群像劇。なぜ今この小説を書いたのか、その思いをメディアの取材に吐露し続ける。
不登校児だった子ども時代の思い出についても語る。翻訳者で児童文学者、よき理解者でもある父との本音トークも。東日本大震災後の日本に生きづらさを感じ、2012年幼い娘2人を連れフランスに移住。6年後に帰国し昨年、離婚して新しい生活を始めた。その日常もカメラは追う。
さらに今の韓国にインスパイアされた作品を金原さんが創作するという企画が出版社で持ち上がり、韓国への取材旅行にもカメラは同行。金原さんは突然、カメラを向けるディレクターにつぶやいた。「撮られている自分は実体とはかけ離れているっていう確信がある、私の本質というのは私の小説にしか表れないと思う」と。そしてある提案をする。