和田アキ子：先輩のいじめに悩んだデビュー当時、慰めてくれたいしだあゆみさん　大好きで「香水、たばこ、スーツなど、まねばっかりしていた」　「徹子の部屋」で

　歌手の和田アキ子さんが、7月21日放送の黒柳徹子さんの長寿トーク番組「徹子の部屋」（テレビ朝日系）に出演。仲良しだったいしだあゆみさんとのエピソードを語った。

　5年前に2人で番組に出演したときの映像が流れ、デビュー当時の歌番組でのエピソードを楽しそうに振り返るいしださんの姿が映し出された。

　いしださんとは57年前のデビュー当時から親しくしていた。当時は、個人の楽屋がなく、和田さんは先輩たちから「男がいる」と言われたり、靴に落書きをされたりすることもあったという。しょげて、トイレで泣いたことも何度もあり、つらいこともあったが、いしださんがいつもかばってくれ、「ほっとき。相手にせんでええ。歌だけちゃんと歌えばいいから」と慰めてくれていた。

　和田さんは、散歩中に転んで腫れた顔で収録にやって来たり、前歯が1本なくなった状態で生放送の歌番組で歌いきったという、いしださんの衝撃のエピソードも明かした。

　いしださんが大好きで、同じメーカーの香水をつけたり、たばこを吸ったり、普段着で似たようなスーツを着るなど、「まねばっかりしていた」という和田さん。今年3月にいしださんの訃報を聞き、しばらくぼーっとしてしまった。マネジャーから（マスコミ向けの）コメントを求められても「コメントを出せる状況ではない。私の中でずっと思い出せるから言えない」と言ったという。「いい人でした」としみじみ話した。