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8月7日放送の「徹子の部屋」に出演したサヘル・ローズさん=テレビ朝日提供
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8月7日放送の「徹子の部屋」に出演したサヘル・ローズさん=テレビ朝日提供

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サヘル・ローズ:大好きな着物で「徹子の部屋」に 絽の魚柄で「めずらしい」 引き取ってくれた母の愛、手料理を語る

 タレントで俳優のサヘル・ローズさんが、8月7日放送の黒柳徹子さんの長寿トーク番組「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演。これまで、ふるさとの民族衣装で出演してきたが今回は涼しげな色合いの着物姿で登場した。

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 黒柳さんに「すごくよくお似合いね」と声をかけられるとサヘルさんは「光栄です。うれしいです。絽(ろ)のお着物を借りました。着物が大好きなので、着物を着て(黒柳さんに)再会したかったんです。ちょっとめずらしいお魚の柄」と紹介。「暑いですから、気持ちだけでも」と笑顔を見せた。

 この日はイラン・イラク戦争で戦災孤児となり、児童養護施設にいたところ、家族の反対を押し切って引き取ってくれた母の愛や料理などを語った。

 母は実家を頼ることができなかった。夫はいたが「離婚することになり、路上生活もしてきて、その中で母にとっての生きがいは私だったんです。私のために生きることを彼女は希望として見いだした」といい、「今も姉妹のよう」な関係だと話した。

 進学した定時制の農業高校では野菜をもらえた。「誰も持って帰らないので、私のところに大量に(野菜が)来るわけです。最初に持って帰ったのが、今でも忘れないナス。お母さんが目をキラキラさせて」。

 当時、家で食べていた料理の多くがナスのトマト煮込みだった。ペルシャ料理なのか何なのか分からなかったが、「お母さんがナスで一生懸命再現しようとしてくれて。これがあなたの祖国の味だよって作ってくれたんです」。

 また生活に困窮していた時代、スーパーの値下げ品コーナーで買ったトマトを焼いて目玉焼きを乗せてくれた。「お母さんはいつも黄身を私にくれて、白身だけ食べていたんです」と栄養のあるところは娘にと、親としてできることを精いっぱいやってくれていたと振り返り、「親の愛って大人にならないと気づけないことが多いです」と話した。

 「お母さんと出会って、血のつながりが家族にしているんじゃない」と分かったというサヘルさん。「生き延びたことを誰よりも喜んでくれた」母に、この世で1番高い宝石は何かと聞かれ、ダイヤ、サファイア、ルビーなどを挙げたところ、「違うよ。この世で1番高い宝石はサヘル・ローズだよ」と言われた。

 「その言葉が、自信のなかった自分に対して、『私は何をそんなにめそめそしていたんだろう、こんなにも私を愛してくれている人がいるじゃない、生き延びたことを大事にしたい、この女性のために』と本気で思いました」と思いを語った。

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