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8月1日に公開された劇場版「TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション」に出演した、俳優の生見愛瑠(ぬくみ・める)さん。沖縄・鹿児島の海を舞台にした大作で看護師役を演じた生見さんに、「これまでで一番体力的に大変だった」と語る撮影についてや、役と似ていると感じた点、そして表舞台に立つ多忙な毎日の中で“自分らしさ”を見失わない秘訣(ひけつ)を聞いた。
◇間違っていると思ったことは、間違っていると言うタイプ
映画は、救命救急のプロフェッショナルチーム・TOKYO MERの活躍を描いた医療ドラマ「TOKYO MER~走る緊急救命室~」(TBS系、2021年)の劇場版第2弾。新設された南海MERが、大規模な噴火災害での救命という史上最大のミッションに挑む姿を描いている。シリーズ初出演の生見さんは、看護師資格に加えて船の操舵士資格まで持つ、南海MERの若手メンバー・知花青空(ちばな・そら)を演じた。
「TOKYO MER」はテレビシリーズから見ていたという生見さん。「同じ雑誌でモデルをしている中条あやみさんがテレビシリーズから出演されていたので気になり、見ていました。好きな作品だったので、お話をいただいた時から撮影を楽しみにしていました!」と話す。
しかし、撮影は想像の何倍も過酷だったという。「昔ダンスをやっていたので体を動かすこと自体は苦ではないのですが、今作はこれまでのお仕事で一番といっていいくらい体力的に大変でした(笑)。重い医療器具を運びながら動き回るシーンが続いて、毎日帰る頃にはヘロヘロでした(笑)。自然の中での撮影も多かったので、膝パッドを入れて挑んでいて、まるで部活みたいでした。遠方での長期ロケも初めてだったので、いろいろな意味で大変でしたね」と振り返る。
普段は人見知りだというが、今回ばかりは「人見知りを発動する余裕もなかった」と笑う。「自然の中で天候や環境がどんどん変わるので、限られた時間で撮りきらないといけなかったんです。“人見知り”なんて言ってられない状況で、自分から積極的に休憩時間に話しかけて、分からないことを聞いたりしていました。部活のような雰囲気で、スタッフさんもみんな仲良かったので、全然苦ではなかったです」
限られたスケジュールの中、ミスのできない現場。初の医療作品で、難しいせりふも多かったが「本番のピリピリとした感じが、ある意味、作品にいい緊張感を生んでくれたんじゃないかな」と話す。
演じた知花は、相手が先輩であってもはっきりと物申す芯の強い女性。自身の性格と似ているという。「フワフワしてそうって言われることが多いのですが、私も芯は強い方だと思います。思ったことをそのまま言うし、間違っていると思ったことは、間違っていると言うタイプですね」と語った。
◇癒やしの“おうち時間” 編み物の次は陶芸?
モデル業はもちろん、数々のドラマや映画で活躍中の生見さん。今作の撮影中も沖縄と東京を行き来するスケジュールだったため、「沖縄の観光もほとんどできなくて……」と少し寂しげ。
そんな慌ただしい毎日の中で、“自分らしさ”を保てるのは「家で過ごすこと」だと明かす。「誰にも、何にも気を遣わなくていいので家が大好き。家にいることが一番リフレッシュできます。3日オフがあった時も毎日家にいて全然苦じゃなかったです。肌が荒れていたら、絶対外には行きたくないですし……(笑)」
“おうち時間”では、最近編み物を楽しんでいるという。「昔からもの作りが好きで、手先が器用ってよく言われていました。図工や美術の授業も大好きでした。最近は自宅でもできる陶芸にも興味があって、家用の電気窯を買おうか検討中です」とにっこり。
リラックスした時間が、日々の仕事にも良い影響を与えている。今作では主演の鈴木亮平さんをはじめ、実力派俳優との共演も多かったが、「萎縮することはなかったです。(逆境は)むしろ楽しめるタイプ。皆さんよりできないのは当然なので(笑)」と、笑顔で語る。ポジティブなマインドで、今後も俳優業にまい進する。