斉藤由貴さん
俳優の斉藤由貴さんが、公開中の長編アニメーション作品「果てしなきスカーレット」(細田守監督)で、主人公・スカーレット(芦田愛菜さん)の母ガートルードの声を担当している。来年還暦(1966年9月10日生まれ)になるという斉藤さんは、何をするにも「健康が一番」と語る。そんな斉藤さんに美容や健康について心がけていることや、自身の更年期などについて聞いた。(インタビュー前後編の後編)
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◇疲れを感じたら「温かいスープや汁物を飲むようにしている」
斉藤さんが生きていく上で一番大切にしていることは、「健康」だという。
「健康でないと何も生まれない。エネルギー、気力、行動力……。行動するってことは、やっぱりいろんなことを吸収するってことだから、それをしないと自分が表現するときに、頭でイメージするありきたりなものになっちゃうんですよね。もういい年なので、健康でいることがすごく大事ですね」
口に入れるものに関しては「自分が今何を欲しているか、何を食べたらいいかっていうことに、割と素直に従っています。野菜が足りてないなと思ったら野菜を食べるし、疲れて甘いもの食べたいと思ったら甘いものをいただく。体が欲するものと節制とのバランスには気を使っているかもしれないです」と話す。
疲れを感じたら、温かいスープや汁物を飲むようにしているという。
「おみそ汁やポトフ、コーンポタージュなど、具材の入った温かい汁物を飲むのが好きです。体の中から温まるし、気持ちもほっとするので。ある程度おなかも膨れますし、心にも作用する。あまりにも汁物が好きすぎて、スープとポタージュの写真集を枕元に置いていた時期もありました。夜寝る前にその写真集を眺めて、『今度これ作ってみよう』とか思ったり」
水分はなるべくとるように心がけていて、「基本的にいつも水筒や(ペットボトルなどの)飲み物はカバンに入れるようにして、こまめに取るようにはしています。気がついた時になんとなく口に含んでというのが習慣化しているんです」という。
◇リラックス法は「猫動画を見て癒やされる」
朝のルーティンは「その時にこれを飲むと決めているサプリと、コラーゲンをオレンジジュースやビタミンC入りの飲み物に溶かして飲むことはずっとやっています。サプリは日によって全然違ったりするんですけど、更年期っぽいなと思った時にはイソフラボンを飲んでみたり、葉酸を飲んでみたり、そのときどきによって気ままに口にしています」と語る。
「更年期でホットフラッシュなのか、ときどき体が熱くなって、こんなに私が汗かくなんてってびっくりしたこともあります」といい、そんなときは「コラーゲンはずっと飲んでいてよかった」と実感したという。「以前、コラーゲンを扱う会社のお仕事をさせていただいた時から、習慣として飲み続けています。液状のコラーゲンサプリなので、1日3袋ずつ毎日飲んでいます」と明かす。
忙しい中でリラックス法は「YouTubeで猫動画を見ること」だという。
「私も猫を飼っていて大好きなので、猫動画を見ると幸せな気分になれます。猫は1匹いて、ついこの間、2歳のお誕生日をしてあげました。ラガマフィンっていうミックス系の猫でクリーム色なんです。可愛くて本当に癒やされます。毛だらけになりますけど(笑)」
「甘いものが大好きで、食べることも好きなので、太らないように節制すること」に気を付けているというが、その一方で「あんまり縛られず、深刻になりすぎず、気楽に生きるってこと」も信条にしている。
「好きな言葉は『なるようになる。ケセラセラ』で、ふわっと生きています(笑)。結構それが健康や美容にも大事なんじゃないかと思うんです」
◇女性に向けての見どころは?
最後に、斉藤さんが声の出演をした「果てしなきスカーレット」について、女性に向けての見どころを聞いた。
「私は絵が好きなので、あの映像世界の素晴らしさ、これはぜひ映画館の大きなスクリーンで見ていただきたいと感じました。スカーレットは死者の世界で鎧(よろい)を着て、泥にまみれてという姿と、王女様として美しいドレスも着ている姿。そういったスカーレットのビジュアルの変化も見どころですし、最初は暗く憎しみに燃えていた表情が、聖と出会って、だんだん女性らしく美しくなっていく。そういった表情の変化もすてきだなと思います」とメッセージを送った。
「果てしなきスカーレット」は、国王である父を殺され、復讐(ふくしゅう)に失敗した王女スカーレットは、死者の国で再び宿敵に復讐を果たそうとする……。死者の国は、復讐を果たし、“見果てぬ場所”にたどりつかなければ虚無となり存在が消えてしまう。そこでスカーレットは果てしない旅をすることになる。芦田さんのほか、岡田将生さん、柄本時生さん、青木崇高さん、染谷将太さん、白山乃愛さん、松重豊さん、市村正親さん、役所広司さんらが声優を務めている。
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