俳優の吉永小百合さんがこのほど、東京都内で開幕した映画祭「第38回東京国際映画祭」(TIFF)のレッドカーペットに登場した。女性として世界で初めてエベレスト登頂を成し遂げた登山家の実話に基づく作品で主演を務めた吉永さんは、紫を基調とした着物に、モデルとなった田部井淳子さんの姿をあしらった帯を合わせていた。
着物は柄のない二色使いで、帯のブルーが映える装い。シンプルながらも目を引く着こなしだった。
吉永さんが出演する映画「てっぺんの向こうにあなたがいる」はオープニング作品として上映された。この日は同作に出演するのんさん、阪本順治監督とレッドカーペットを歩いた。
吉永さんは「オープニング作品に選ばれたと知り、この作品の基となる、50年前に女性として初めてエベレストに登られた田部井淳子さんとご一緒にこの夜を楽しみたいと思って、帯に田部井さんのお写真をお借りして参りました。どうぞごゆっくりお楽しみください」とコメントした。
TIFFは、「東京から映画の可能性を発信し、多様な世界との交流に貢献する」ことを使命に掲げた映画祭。今回のフェスティバル・ナビゲーターは俳優の瀧内公美さん。審査員には俳優の斎藤工さんも名を連ねている。日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区で11月5日まで。