大ヒットドラマシリーズ「踊る大捜査線」で“スリーアミーゴス”の一人を演じたことでも知られる俳優の斉藤暁さんが、11月6日放送の黒柳徹子さんの長寿トーク番組「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演。離婚の原因や元妻の葬儀、2人の孫への思いなどを語った。
福島県出身で上京する時、地元の女性と結婚。2人の息子に恵まれた。しかし結婚生活は17年で終わり、1人で家を出た。「それほど収入がないもんですから。愛想を尽かされたんです。別れてって話になってね。子供もいるからだめだって言っても、長男が『離婚しろ』と横で騒いで。(長男は)お母さんの味方ですから。しょうがないです」
離婚して20年後、元妻が亡くなったと次男から電話がかかってきた。入院して心臓の手術をした翌日亡くなった。葬式に行くと言ったが、長男が反対した。焼き場の隣が寺だった。次男が電話で「今かまに入るところです」などと実況し、「煙が少し立ったから、あれかなと思って、さようならって」と振り返った。
その後、旅公演に行った。名古屋のホテルで“顔を上げずに着物を着ていた元妻を見た”という。「朝、女房が出てきた。部屋の入り口のところに座っているんです。話しかけようと思ったら、いない。ああ、あいさつに来たんだと思って、手を合わせました。全然怖くなかった」「俺の中でも(気持ちが)ふっと収まった。それから1回も出てこない。出てきてほしいんですけどね」と語った。
今は息子たちと和解し、次男と2世帯住宅で暮らしている。スペインが好きな長男はスペイン人女性と結婚して男の子が生まれ、次男には小学生の孫娘がいる。孫2人を溺愛しており、「可愛いです」と目を細める。自宅の玄関には孫たちの写真がたくさんあると話した。