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彼女がキレイな理由:知花くららさん モーパッサンから村上春樹まで「純文学が好き」

 06年にミス・ユニバース世界大会で2位に輝いた知花くららさんが、08年から女性ファッション誌「Domani」(小学館)の専属モデルとして同誌に掲載してきた私服のコーディネートショットとおしゃれに関するこだわりについて語ったコラムをまとめた初のファッション本「Forever Basic」をこの春、発売した。そんな知花さんがいつもカバンの中に入れているこだわりのものは本。村上春樹さんや宮部みゆきさんら現代の作家の本から与謝野晶子などの古典といわれる名作まで幅広く読んでいるという。知花さんにこだわりについて聞いた。(毎日新聞デジタル)

 本はいつも複数冊、持ち歩いているという知花さん。最近、カバンの中に入っている本は藤沢周平の「蝉しぐれ」とモーパッサンの「女の一生」だという。「(日本文学と海外の作品と)いつも持っていると安心ですね。(読みたい気分で)日本文学が読みたい!となったら(「蝉しぐれ」を)手に取るという感じです」と話す。

 「純文学がとても好きで、古い文体も言葉遣いも美しいと感じられてすごく好きなんです」と話す知花さん。例えば幸田文の作品なら「すごくすてきな柔らかい女性らしい文章だなと感じました」といい、また、「谷崎潤一郎が好きです。『春琴抄』はすごく変わった作品なんですけれど、日本語って奥が深くて、きれいだなと感じますね」と目を輝かせる。

 最近は、「(与謝野晶子の歌集)『みだれ髪』が自分の中ではやっていて(笑い)、与謝野晶子の短歌はすごいですね。若いころの短歌が好きです。若いがゆえに詠める、(感情が)ほとばしっている感じがすごく好きです。もちろん晩年の母になってからの与謝野晶子の持ち味もあると思うんですけど……」と本の話をし始めると止まらなくなるようだ。

 現代の作家では「村上春樹さんの本はたくさん持っています。『ノルウェイの森』から入った(村上さんの作品を読み始めた)ので自分の青春と重なっているというか。すごく今、読んでも鳥肌が立つような、懐かしいような、若いがゆえ淡い思い出というか……」と思いをはせる。

 ミステリーの名手、宮部みゆきさんの作品も「大好きでいっぱい読んでます。(宮部さんの現代ものも時代ものも)どっちも好き。両親から勧められて、赤川次郎さんの『三毛猫ホームズ』シリーズの次にずっと読んでいる作家さんなんです。宮部さんの作品って、しっかり社会的な問題が含まれていたりだとか、日常的な風景のはずなのに、そこでドラマが起こったりだとか飽きないですね」と語った。知花さんの新刊「Forever Basic」の中のコラムではこのほかにもフランソワーズ・サガンの「悲しみよ こんにちは」やマルグリッド・デュラスの「愛人 ラマン」などの海外の名作を好きな作品として挙げている。

 本以外のこだわりでは、いつも食べるものとして「イチゴ」と答えた。「そのまんまいただきます。シャンパンに入れたりすることもありますね。でもそれくらい。本当にそのまま食べるのが大好きです」と笑顔で語る。また、チョコレートとコーヒーも好きだといい、「チョコは本当に体が疲れたり、頭を使って疲れたりしたときはチョコレートを一粒食べたいというときはありますね。コーヒーもすごく好きです。マシンでいれるマキアートや気分によって普通のドリップ式のコーヒーのときもありますし」と話した。

 次回は、自身初のファッション本となった「Forever Basic」に掲載した私服コーディネートのこだわりなどについて聞く。

 <プロフィル>

 1982年3月27日生まれ、沖縄県出身。身長173センチ、ファッションモデル、タレント。06年4月に「ミス・ユニバース・ジャパン」に選出され、同年7月、第55回世界大会で総合2位に選ばれる。07年にはWFP(国連世界食糧計画)オフィシャルサポーターに就任。また、08年から女性ファッション誌「Domani」(小学館)の専属表紙モデルとして活躍。そのほかレギュラー番組やCMに多数出演中。 WFPのオフィシャルサポーターとしてアフリカなどで現地視察を行うなど、国内に積極的に現地の声を伝える活動を行っている。報道リポーターとして培ってきた社会性や知性、自然体な内面、ファッション性、語学力を生かし国内外で活躍中。

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