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注目映画紹介:「プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命」 親子の因果など重いテーマを含む作品

 「ブルーバレンタイン」(10年)のライアン・ゴズリングさん、「世界にひとつのプレイブック」(12年)や「ハングオーバー」シリーズのブラッドリー・クーパーさんが出演する「ブレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命」が25日から全国で公開された。

 移動遊園地のバイクショーで金を稼ぎ、その日暮らしの生活を送るルーク(ゴズリングさん)は、かつての恋人ロミーナと再会、彼女が自分との間にできた子供を生んでいたことを知り、同じ町に住み始める。2人を養うために銀行強盗を働いた彼は、逃げ込んだ民家で新米警官に追い詰められる。この新米警官を演じているのがクーパーさんだ。2人が対峙(たいじ)し、“事件”が起こり、映画はさらなる展開を見せていく……。 

 ゴズリングさん演じるルークが登場する“第1部”、警官エイブリー(クーパーさん)が警察組織の腐敗に立ち向かっていく“第2部”は、一見すると切り離されているが、やがてそれらは“第3部”で一つにつながる。面白い趣向の作品である一方で、そこには親子の因果に始まり、警察の腐敗、正義とは?といった重たいテーマが仕込まれている。メガホンをとったのは、本人いわく、「家族にまつわる物語を描き続けている」デレク・シアンフランス監督。夫婦を描いた前作「ブルーバレンタイン」に続いて、ゴズリングさんとは2度目のタッグとなる。ほかに、ロミーナ役でエヴァ・メンデスさん、エイブリーの同僚警官役でレイ・リオッタさんが出演している。25日から新宿バルト9(東京都新宿区)ほか全国で公開中。(りんたいこ/毎日新聞デジタル)

 <プロフィル>

 りん・たいこ=教育雑誌の編集、編集プロダクションをへてフリーのライターに。映画にまつわる仕事を中心に活動中。

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