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アンジェリーナ・ジョリー:民族浄化の惨状訴える 試写会でスピーチ

 夫のブラッド・ピットさんと来日した女優のアンジェリーナ・ジョリーさんが29日、国連大学(東京都渋谷区)で行われた長編初監督作品「最愛の大地」の試写会に登場し、スピーチを行った。ジョリーさんは映画のテーマとなったボスニア・ヘルツェゴビナ紛争について「私たちの多くが現在なお苦しんでいる問題」とし「過去を変えることはできませんが、未来は私たちの自由になる」と訴えた。

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 映画は1990年代にボスニア・ヘルツェゴビナ紛争によって敵同士となってしまった恋人たちを描いた社会派人間ドラマで監督、脚本ともジョリーさんが手がけた。8月10日から公開。

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の特使を務めるジョリーさんは「包囲攻撃や虐殺で、何十万もの人たちが亡くなりました。性暴力が民族浄化の手段として大規模に用いられました」と同紛争について説明し「私がこの映画を作ったのは、ボスニアでの戦争について、私が当時理解していなかったことがたくさんあったからです。皆さんがこうした問題についてもっともっと考えるようになってほしい」と訴えた。

 試写会には、元国連難民高等弁務官で国際協力機構(JICA)前理事長の緒方貞子さんも駆けつけ「ジョリーさんが東京にいらっしゃったことを大変私はうれしく思っております」とあいさつした。(毎日新聞デジタル)

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