授賞式に出席した「2013 エイボン女性年度賞」受賞者ら
社会のために有意義な活動をして現代を生きる女性に夢と希望を与えた女性を表彰する「2013 エイボン女性年度賞」の授賞式が1月31日、東京都内で行われ、作家の石牟礼道子さんが女性年度賞大賞を受賞した。また女性年度賞を人材育成コンサルタントの辛淑玉さんと、1964年の東京五輪の女子バレーボールで金メダルを獲得して「東洋の魔女」と呼ばれた寺山(旧姓・宮本)恵美子さんらが受賞した。
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エイボン女性年度賞は、エイボン・プロダクツが女性の美しさと健康を向上させ、社会的活動をサポートするために79年に設けた賞で、今回で34回目を迎える。精神科医の香山リカさんや社会学者の上野千鶴子さん、音楽家の小室等さん、柔道家の山口香さんが選考委員を務めた。
石牟礼さんは、水俣病患者の悲しみと怒りをつづった「苦海浄土 わが水俣病」を69年に出版し、水俣病患者に寄り添い、水俣病問題を世の中に問い続けてきた。体調不良のため欠席したが「このような賞をいただき恐縮いたしております。これからも運動を続けなければいけませんが、私は力があまり残っていない。苦しんでいる方々に言葉でなくてもまなざしだけでも向けていただければありがたく思います」とコメントを寄せた。辛さんは、ヘイトスピーチとレイシズムを乗り越えることを目的とする国際ネットワーク「のりこえねっと」の代表で、選考委員の香山さんから「常にそのときの社会で困っている人に寄り添っている」と評され、「(世の中から)置き去りにされた人と一緒に未来をつくりたいと思っている」とあいさつした。
同じく女性年度賞を受賞した「東洋の魔女」メンバーは、寺山さんのほか、井戸川(旧姓・谷田)絹子さん、中島(旧姓・半田)百合子さん、神田(旧姓・松村)好子さん、丸山(旧姓・磯辺)サタさんが出席。寺山さんは「一つのボールを追いかけることと根性を教えられた。体はそんなに動きません。でも根性だけはあります」とスピーチして会場を沸かせ「(故人の)大松(博文)監督や(チーム主将で13年10月に死去した)河西(昌枝)さんも喜んでくれていると思う」と故人に思いをはせた。
また、今年から、東日本大震災からの復興に向けて頑張っている女性を表彰する特別賞「復興支援賞」が新設され、全国支援者の思いと被災地女性をつなぐことを目的としたNPO団体「みやぎジョネット」の代表・草野祐子さん、津波に襲われた岩手県沿岸部で傷付いた遺体を復元するボランティア活動をしている笹原留以子さんに同賞が贈られた。笹原さんは「私に光を当てていただいたことは、被災地にも光を当てていただいたことだと思う」と話し、選考委員の上野さんは「被災地で支援に携わっている方にまずは『ありがとう』と申し上げて『おめでとう』を申し上げたい」と語った。
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