「トビタテ!留学JAPAN」のイベントで海外留学経験を語った森理世さん
2007年のミス・ユニバース世界大会で優勝したモデルの森理世さんが28日、明治大学(東京都千代田区)で開催された留学促進キャンペーン「トビタテ!留学JAPAN」のイベントに登場。カナダへの留学経験のある森さんは「ミス・ユニバース世界大会では、留学生活がなければきっと乗り越えられなかっただろうと思うことがたくさんあった」といい、「海外生活で異なる文化や思想に慣れ親しんでいたし、いろいろな意見を聞く柔軟さも身につけていた。世界大会には80カ国以上の文化や風習が違う人々が集まるが、多くの意見の中で、自分自身の意見を貫く、また受け入れるということをスムーズに行うことができた」と自身の経験を語った。
森さんは、16歳から3年間カナダに留学。4歳からジャズダンスを始め、「世界で活躍できるダンサーになりたい」という夢を持ち、「カナダのバレエ学校と高校に通った」という。現在は自身のダンススクールを経営し、「200人以上の生徒に自分が学んできた技術や、国際的な考え方や日本人として誇りを持つ気持ちなどダンスを通して伝えているつもり」と語る森さん。「日本から一歩外に出て、世界を見ることは本当に素晴らしいこと。自分自身、気がつかない可能性、知らなかった自分を発見することができる」と留学のメリットを語った。
さらに、「もしも自分が留学しなかったら、まったく違う人生が待っていたんだろうと思う」といい、会場に集まった大学生に向け、「ぜひ勇気を持って自分の目の前にあるチャンス、扉を開いてみてください」と呼びかけた。
同キャンペーンは、グローバル化が進む中、文部科学省が若者の留学を促進しようと実施。海外留学の魅力や方法などを提供する。イベントでは、キャロライン・ケネディ駐日米大使もスピーチし、下村博文文科相や学生とトークセッションを行った。ケネディ駐日米大使は「今、息子に日本に留学するよう勧めている」と話し、「米国の大学は4500以上あり、その制度は多岐にわたっています。いろんな人もいますし、留学はとても価値あることだと思います。米国の伝統は質問すること、自分で考えることにあると思います。そして自分の意見を言うことを恐れない。日米の対比も面白いと思います」と米国留学を予定している学生にメッセージを送った。