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彼女がキレイな理由:雨宮塔子さん 「毎日、母親業」 パリの日常生活を語る

 元TBSアナウンサーの雨宮塔子さんが、最新エッセー「パリ、この愛しい人たち」(講談社)を発売した。同局を退社後、1999年に渡仏し、今年でパリ暮らし15年目の雨宮さんが、これまでに同地で出会った印象的な人や出来事についてつづっている。現在、11歳の長女と9歳の長男を育て、「毎日、母親業です」と語る雨宮さんの日常生活を聞いた。

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 雨宮さんの平日は「朝6時45分くらいに起きて、近所の7時からオープンするパン屋さんに開店とともに焼き立てを買いに行って、朝ごはんを作る」ことからスタートする。そこから「子供たち2人を起こして、8時半までに学校に送り届ける。自宅に帰ってきてからは、家事や、エッセーなどの書きものをしたり。それから午後3時15分までに子供たちを学校に迎えに行って。そのあとは子供たちの習い事への送り迎え……」と子供中心の生活を送っている。

 休日も、土曜は「子供たちを日本語学校に通わせているので、送り迎えをして。それから、土曜日は子供たちのお友達の誰かしらが誕生会を開いているので、その会場に連れていきます。あちらは、誕生会が豪華なので、自宅ではなく遊園地だったり。休日なのに、子供も私もバタバタしています。私は2人のマネジャーみたいな感じですね」と苦笑する。

 「パリ、この愛しい人たち」は、女性誌「Grazia」の12年5月号~13年8月号で雨宮さんが連載していた「瞼のパリ 忘れ得ぬ私的名場面」をまとめたもの。同書には、異国の地でたくましく生きる自身の子供たちの姿も描かれている。現在の2人についてたずねると「娘は踊ることが大好きで、以前はバレエを習っていたんですが、今はモダンダンスです。息子は連載当時もそうでしたが、今もサッカーとカンフーを続けています」と明かす。

 息子について「まだ幼いですね」と笑う雨宮さんだが、娘は「フランスの子供はませるのが早いんです。最近は、ちょっと恋だのなんだのって。前までは、全部話してくれたのが、今は秘密を持つようになりました。この1~2年くらいで一気にお姉ちゃんっぽくなったというか……」と思春期に突入。「それから、フランスで生活しているので、自分の意見をきちんと言いますね。私とは違う意見ははっきり主張しますし」と成長ぶりを語る。

 また、自宅では「日本語で会話している」という雨宮さん一家だが、生まれたときからパリで暮らす子供たちは「日常会話にフランス語が自然と入ってしまったりしますね。口論など強い会話のときは特にフランス語が話しやすいみたいです」とすっかりフランスに根付いているようだ。そのためか、逆に日本の文化に「カルチャーショックを受けて、その特異性に興味を持っているみたいです」と続ける。

 「最近では、2人でAKB48のダンスを踊ったりしています。インターネットを見て覚えたみたいで」といい、「息子は日本のドラマにもハマっています。『失恋ショコラティエ』のせりふをいってみたり」とクスリと笑う。「夫のお店には、日本人の若いパティシエがいっぱいいるので、彼らが日本のドラマを見ていて、そこから情報が入ったりしているみたいなんですが。ドラマのせりふに興味津々で、『これはどういう意味?』って食いついてきますよ。日本に帰ってもニュースを見ては、ずーっと質問ぜめです」と母の表情で語った。

 次回は、「カッコいいことが評価される」というパリ仕込みの雨宮さんのファッションやメーク術、さらにスタイル維持や健康法について聞く。

 <プロフィル>

 あめみや・とうこ。1970年生まれ、東京都出身。1993年、成城大を卒業後、TBSに入社。「どうぶつ奇想天外!」「チューボーですよ!」などの人気番組を担当する。99年に退職し、パリに遊学。フランス語、西洋美術史を学ぶ。2002年に「パティスリー・サダハル・アオキ・パリ」のオーナーシェフ・青木定治さんと結婚し、03年に長女、05年に長男を出産。現在はフリーキャスター、エッセイストとして活躍している。著書に「金曜日のパリ」「それからのパリ」「小さなパリジェンヌ」「パリ アート散歩」「雨上がりのパリ」「パリごはん」「パリのmatureな女たち」などがある。

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