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注目映画紹介:「ザ・ゲスト」英国イケメン俳優が驚きのキャラを演じるサスペンス

 ある一家の元を訪れた一人の若者の驚きの正体が明かされていくサスペンススリラー「ザ・ゲスト」(アダム・ウィンガード監督)が8日から全国で公開される。海外ドラマ「ダウントン・アビー~貴族とメイドと相続人~」(2010年~)のマシュー・クローリー役で注目された英国のイケメン俳優ダン・スティーブンスさんが主演し、マシューとは全く違う表情で観客の度肝を抜く。

 イラク戦争で長男ケイレブを亡くし悲しみに暮れるピーターソン一家を、ある日、デイビッド(スティーブンスさん)と名乗る青年が訪ねて来る。彼はケイレブと同じ部隊に所属し、ケイレブの最期もみとったという。礼儀正しいデイビッドに一家は心を許し、数日間、彼を家に泊めてやることにする。そんな中で、デイビッドの行動に不審を抱いた長女アナ(マイカ・モンローさん)が彼について調べると、思いも寄らない“正体”が見えてきて……という展開。

 謙虚で礼儀正しく、しかもイケメン。家族が抱える厄介ごとも次々と解決していく……とくれば、筋書きはもとよりデイビッドの正体もなんとなく察しがつく。ところが、そうは問屋が卸さないのが今作。青く澄んだ目は正直さをたたえ、片方の口角を上げて笑う表情はなんともセクシー。かと思えば、いきなり能面のような顔つきになり、考えていることが読めなくなる。次男(ブレンダン・マイヤーさん)をいじめる悪ガキどもをあっさりぶちのめしたり、狙った獲物はためらいもなく仕留めたり。肉体が鋼なら心も鋼。ビア樽(だる)をひょいと肩に担ぐ姿にも驚かされた。そんなデイビッドを演じるためにスティーブンスさんは、1カ月におよぶ格闘技や射撃訓練で役作りをしたという。想定外のストーリーもキャラクター設定も、彼の演技と魅力に負うところが大きい。8日からシネマサンシャイン池袋(東京都豊島区)ほか全国で公開。(りんたいこ/フリーライター)

 <プロフィル>

 りん・たいこ=教育雑誌、編集プロダクションをへてフリーのライターに。映画にまつわる仕事を中心に活動中。大好きな映画はいまだに「ビッグ・ウェンズデー」(78年)と「恋におちて」(84年)。

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